蓄熱方式の決定と最適容量設計技術

蓄熱式空調システム

蓄熱と高効率ヒートポンプを組み合わせることにより高効率の空調システム構築が可能

蓄熱式空調システム系統例

概要

昼間の消費電力の抑制は社会的な課題となっています。その解決手段として注目されているのが蓄熱システムです。蓄熱式空調システムは、建物を空調している日中の時間帯に加え、エネルギー需要が少ない夜間にヒートポンプを稼働させて、冷水、氷の形で熱エネルギーを蓄えておき、日中に使用するシステムです。
建物ごとの熱負荷特性の把握から、日中に発生する冷房負荷のピークに対応して、夜間に水や氷に蓄熱しておくことで、最大負荷時に冷房熱源がフル運転しなくても済むようにします。
夜間に作って蓄えた冷熱と日中に作った冷熱を合わせて対応できるので、非蓄熱システムと比べて必要な設備容量が約半分程度となり、小容量化が可能です。
蓄熱と高効率ヒートポンプを組み合わせることにより、高効率の空調システム構築が可能です。

特徴

  • 冷房装置の容量を非蓄熱式の空調システムよりも小さくできます
  • 冷房熱源のイニシャルコストや設置スペースを抑えることができます
  • 単価の安い夜間の電力で冷房負荷を賄えるため、ランニングコストを安く抑えられます

蓄熱式空調システムの運転例

その他

実績

  • 木村屋新宿(東京都、1988年竣工)
  • 安達ビル(東京都、1985年竣工)