気候変動の緩和と適応

「1.5℃目標」の目指す「2050年までに温室効果ガス排出ネットゼロ」を果たすため、気候変動対策は当社にとっての最重要課題と位置づけています。
脱炭素の取り組みとして、当社の国内事業におけるCO2排出量(総量)全体の約9割を占める施工部門のエネルギーを中心に事業活動全体で、徹底した省エネ対策と再生可能エネルギーの活用に重点を置いた施策を推進しています。また、ライフサイクル全体における環境負荷の低減を意識した環境技術提案、環境配慮設計・施工、調達を通じて、持続可能な建物・まちづくりに貢献していきます。中でも、当社が関わる建物に積極的なZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)提案を行い、お客さまや社会に対して最適な価値を提供する独自のZEBブランド化を目指しています。

気候変動の影響により異常気象の頻発や自然災害の激化、極端現象の増加にともなう災害が慢性化・増加すると想定される状況に対して、当社では2020年に防災技術部を新設し、防災・減災・BCP対策に注力し、事業運用、施工現場の運用計画に対応しています。

脱炭素の取り組み

  • 省エネ対策(省燃費運転研修の励行、軽油代替燃料の使用、電気自動車の導入など)
  • 再生可能エネルギーの利用
    • ・作業所でのトラッキング付き化石証書付き再生可能エネルギー電力の利用
    • ・自社施設(技術センター)での再生可能エネルギー利用
  • 社会課題に対応する環境技術の提案
  • 資産価値に付与するZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の推進
  • サプライチェーンと連携した排出削減(CO2削減目標の設置)

トピックス

フジタの気候変動経営~シナリオ分析の実施~

2020年度よりTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の提言に基づくシナリオ分析を実施しています。これはフジタの企業価値向上に向け、気候変動への対応と経営の持続性を両立するべく、リスクと機会、これを踏まえた具体的な事業や活動を抽出し、中長期目標となる課題を提案するものです。
外部講師による助言のもと、部門横断プロジェクトチームによるシナリオ分析手法の決定、IPCC1.5℃特別報告書・IEAなどの基本シナリオ選定と国の施策などシナリオの追加、そこから想定される自社対応シナリオの設定と評価を行い、当社の重要課題を抽出しました。また気候変動に限定せず、フジタの事業に影響する感染症、大規模災害、財政破綻、格差問題なども併せて検討しました。
521項目のシナリオを抽出し年表化した「シナリオと潜在的レスポンス」から、リスク・機会・コスト・確からしさ・効果/社会性などを視点に評価し、「脱炭素」「災害・防災」「労働・健康」「自然資本」の4分野を中心に309の重要課題が挙がりました。
シナリオ分析で挙がった重要課題は中期経営計画・部門長期戦略・計画で評価・設定の上、フジタの気候変動経営として展開するよう進めています。