ガバナンス - コーポレート・ガバナンス -

当社のコーポレート・ガバナンスは、経営を迅速かつ公正に行うための社内機構であり、監査機関を設置し第三者視点のチェック機能により透明性の確保および経営の質の向上を目指すものです。

中核となる全社的内部統制では、職務執行時における管理体制の透明性確保や、業務上のコンプライアンス、リスクマネジメント体制などを規定しています。当社では従業員全員が「経営判断の原則」、企業行動憲章および企業行動基準を正確に理解し、各々の立場で判断・行動することが大切であると考えています。具体的には、内部統制体制として、取締役会、監査役に加え、監査部監査や、弁護士など有識者を構成員に含めたコンプライアンス統合委員会を設置し、企業活動における法令遵守、公正性、倫理性を確保しています。

また、リスクマネジメント体制として、各種審議会でリスクの分析・検証・評価を行うとともに、顕現したリスク事象に対しては、リスク管理委員会、各主管本部ならびに監査部門が連携して、対応策・再発防止策の策定と実施に取り組んでいます。2023年度は、さらに企業活動の監督機能を高めるべく、大和ハウスグループ外の社外取締役を1名増員しました。引き続き、基礎を強固なものとしつつ、不透明な事業環境に動じない内部統制体制およびリスク管理体制を構築してまいります。

コーポレート・ガバナンス体制図

ガバナンスの監視 内部統制評価と業務監査

監査部が行う業務監査では、法令および規程、全社的内部統制などに則った業務が遂行されているか、支店・事業部・グループ会社を対象に、ヒアリング、書類確認を実施しています。監査の結果、改善すべき指摘事項は、当該部門に原因と対応策(再発防止策)の提出を求めるとともに、主管部門による指導・改善につなげています。

統合マネジメントシステム

目標達成と製品・活動の適合性を確保するマネジメント

ガバナンス体制を踏まえ、各部門が目標達成と製品・活動の適合性を確保する経営および業務運用プロセスが「フジタマネジメントシステム」です。営業、設計、工事、調達、技術、研究など、すべての部署の業務はマネジメントの要素でもあり、それぞれ目標達成とリスク回避が必須です。
そこで規格認証に沿って、部門ごと、また品質、環境、安全ごとに行われていた運用を改善し、
① 安全、品質、環境ほかすべての業務を扱う(マネジメント要素の統合)
② 本社、支店などを含む全社一体で運用する(組織の統合)
③ 当社の日頃の業務プロセスに規格要求事項を当てはめる(業務の統合)
の3点を実施し、運用しています。

マネジメントシステムの運用・内部監査・マネジメントレビュー

当社のマネジメントシステムは、マニュアルや要領に従い、要求事項や社会的課題からリスクと機会を見極めて目標を設定し、活動と成果を評価の上、継続的に改善しています。

マネジメントシステムと外部認証

現在フジタ全部門一括で、ISO9001(品質)、ISO14001(環境)、ISO45001(安全)規格の認証登録を一般財団法人建材試験センターから受けています。同センターによるフジタのマネジメントシステム統合度判定は最高ランクで、審査も統合審査方式で行われています。このほか、関係会社2社、海外5拠点でも独自に認証登録しています。

品質事故とマネジメント改善

事故分析の際は、マネジメント担当部署による「施工プロセス」の分析を行い、役割と責任、担当者の力量、検査・承認のステップほかの課題から再発防止をまとめるとともに、全店展開に向けて建築・土木それぞれの「施工管理要領」を改訂しています。