大地震時での建物安全性を確保する代表的技術

積層ゴム免震構法

概要

建物と地面との間に免震層を設置し、縁を切った構造を免震構造と言います。地震による地面の揺れが建物に伝わりにくくなり建物の揺れを小さく抑えられる(絶縁)ことから、地震に対して高い安全性を有しており、この普及に向けて低価格で高性能な免震部材が求められています。免震部材は建物の荷重をしっかり支持し、水平方向には柔らかく変形し、エネルギーを吸収できる機能が必要です。免震部材として積層ゴムを使用した免震構法は最も一般的です。

特徴

  • 積層ゴムは、薄いゴムシートと鋼板を何十層も重ねた構造をしています
  • 支持する荷重の大きさに合わせて積層ゴムを選択します(ゴム外径は600~1,600㎜と種類が豊富です)
  • ゴム層総厚さの400%まで安定した水平変位が可能です
  • 積層ゴムには、ゴムだけのもの(天然ゴム系)、中央に鉛プラグが入ったもの(鉛プラグ入り)、ゴムが減衰性能を持っているもの(高減衰)などがあります