最適な換気方式を予測・計画・評価する技術

換気計画技術

室内の空気質(IAQ)を適切に計画し、最適な居住環境、作業環境、生産環境を計画実現します

換気方式による温度分布の違い

概要

換気の目的は室内の汚染物質や熱を室外に排出し、新鮮な外気を室内に供給することにあります。そのためには室内に十分な外気を供給することが必要になりますが、必要以上に多くの外気が建物内に供給されると空調負荷が増大し、省エネルギーの面から好ましくありません。また、多くの室や大空間を有する建物では、空間・建物全体の換気の空気の流れを把握し、室間あるいはエリア間の相互汚染がないように計画する必要があります。
これらの計画を適切に行うために、建物全体の圧力バランスや換気方式(1種、2種、3種)による違いや、自然換気(通風)の導入効果などを温度、汚染湿濃度、換気効率などの指標を用いて予測評価します。

特徴

適切な換気計画をもとに換気システムを構築することにより、以下のメリットがあります。

  • 室内空気質(IAQ)の確保
    室内の汚染物質、熱、湿気などを速やかに排出し、空気の滞留する場所をなくすことによりIAQを確保します。
  • 感染症蔓延リスク低減
    飛沫感染や空気感染が懸念される感染症に対して、新鮮外気を適切に導入することにより、その感染リスクを大幅に低減することができます。
  • 換気に起因するエネルギー、空調負荷の削減(省エネ・省CO2
    過剰な換気による、過大な外気負荷の発生を防ぎます。
  • 換気エネルギーの削減
    機械換気と自然換気を、それぞれの特性を考慮して組み合わせることにより換気に関わるエネルギーを削減します。