植物を用いた重金属汚染の浄化

ファイトレメディエーション

特定の金属元素を高濃度で体内に蓄積する特殊な植物(超集積植物)を活用して、環境中の重金属汚染を低減・除去する技術

カドミウム汚染用の浄化植物:ハクサンハタザオ

概要

ファイトレメディエーションは、植物を用いて金属汚染を低減・除去する技術です。重金属による汚染では、それが分解できない物質であるため、一般的な浄化手段として掘削除去、土壌洗浄、不溶化処理などが実施されています。これらの方法は、コストが高く、エネルギー消費量が大きくなります。ファイトレメディエーションを用いることにより、低コスト・低環境負荷で土壌の重金属汚染を低減・除去します。

特徴

  • 環境にやさしい浄化技術です
    太陽が浄化のエネルギー源となりますので、浄化期間中のCO2排出を抑えることができます。
  • 特殊な植物(超集積植物)を活用します
    超集積植物は、吸収した重金属の80%以上を茎葉に蓄積するため、地上部の刈り取りによって効率的に汚染を取り除くことができます。
  • 農用地の汚染除去に適する技術です
    植物を利用する技術であり土壌の性質を変えることが無いため、農用地の生産性を維持したまま汚染によるリスクを低下させることができます。