当社では、GX戦略の柱の一つ「新たな環境価値の創出」に向け、資源循環の推進に取り組んでいます。その一環として、未利用資源の活用に着目した、従業員の使用済み作業着を再活用するアップサイクル実証を紹介します。
アップサイクルとは、不要になったものに付加価値を加え、新たな製品へと生まれ変わらせる取り組みです。
2024年度に作業所等の協力のもと進めた本プロジェクトでは、使用済み作業着から当社のロゴ入りコースターに再生し、社内の環境意識を高めるきっかけとなりました。また、作業着を糸状にほぐす際に必要となるボタンやファスターの取り外しなどの前処理工程では、福祉施設に在籍する障がい者の方々に協力頂いており、インクルーシブな社会形成に寄与する取り組みにもつながっています。アップサイクルした本コースターは、2025年7月に内閣府、文部科学省、経団連と共催で開催した、小中高生を対象とした「理工チャレンジ(リコチャレ)『フジタ技術センター 見学会』」において、お水と共に配布し、お子様・親御様から好評いただきました。今後はイベント等でお客さまへ配布を予定しています。
2025年7月に開催した「理工チャレンジ(リコチャレ)『フジタ技術センター 見学会』」でコースターを配布
アップサイクル実証の取り組みについて、本社・支店・作業所等の部署を対象に社内アンケート調査を実施し、実証の意義などのフィードバックを参考に今後の取組みに活用していきます。
フジタが協賛する湘南ベルマーレの「フジタスペシャルデー」でのサーキュラーエコノミーブースの出展を皮切りに、今後は多方面との連携を視野に、対象とする素材や再生品の活用領域を本業と親和性のある形で広げる可能性を模索していきます。
- 社内における作業着廃棄削減に向けた継続的な取り組み
- 社外パートナーを巻き込んだ企画による資源循環の拡大
- 技術センターに新設される付属棟の内装(パネル材)として一部使用