「ハイリフト無濁浚渫工法」が日本建設機械施工大賞を受賞しました

2022年に当社と株式会社河本組が共同で開発した技術「ハイリフト無濁浚渫工法」が、一般社団法人日本建設機械施工協会(JCMA)が主催する「令和5年度日本建設機械施工大賞」の大賞部門で優秀賞を受賞しました。

ハイリフト無濁浚渫工法
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全国には、貯水や治水、発電、環境保全などさまざまな用途のダムがあります。これらのダムは100年以上の耐用年数を見越して設計されていますが、竣工後も機能を確保するために取水口などの設備を継続的に維持・管理しなければならず、その一環として貯水容量の減少、水質の悪化を防ぐ「浚渫工事」が必要となります。

 

浚渫工事にはさまざまな工法がありますが、この「ハイリフト無濁浚渫工法」は、独自に開発した撹拌機器と真空吸引ポンプを使うことで、従来の工法よりも水質汚濁を防ぎつつ効率良く堆砂を除去する技術です。

 

今回の受賞にあたっては、真空とスラリー搬送の組み合わせにより水質汚濁を発生させずに高揚程(こうようてい)の堆砂除去を可能にし、環境に優しく効率的な作業が行えることと、ダムの堆砂問題解決に貢献する取り組みであることが高く評価されました。

本工法により、さまざま制約があるダム湖の浚渫作業に新たな選択肢を提供するとともに、堆砂除去によるダムの長寿命化を支える技術として展開してまいります。