社会 - 協力会社と共に -
フジタは、ものづくりを支える協力会社を“建設事業を共に推進する重要なパートナー”と位置づけ、フジタ全国連合藤興会とともに歩んでまいりました。激動の時代を乗り越えて培った深い信頼と強固なパートナーシップは、両輪となって共存共栄の未来を拓く原動力となっています。
私たちは透明性の高い調達を徹底し、“フジタグループ企業行動基準”や“調達業務要領”そして大和ハウスグループが定める“サプライチェーン サステナビリティ ガイドライン”に基づき、環境保全やコンプライアンスへの意識を協力会社と共有しています。また、協力会社とのさらなる連携強化のため、年に一度、匿名形式の「取引先アンケート」を実施して、調達業務における課題や改善点を直接的に把握し、迅速かつ実効性ある改善施策を展開しています。さらに、認証木材調達の推進、環境への配慮に基づくグリーン調達など、持続可能な未来の実現に向けた取り組みをグループ一丸で推進しています。
私たちフジタは、引き続き 協力会社とともに、より強固で信頼あるパートナーシップを築き、持続可能で豊かな社会づくりに貢献してまいります。
サプライチェーンマネジメント
大和ハウスグループの一員としてのスケールメリットを活かし、お客さまからのニーズに応えた高品質な建物を提供する確かなパートナーとして協力会社の選定をしています。また、人材交流やシステム、プラットフォームの整備などグループのシナジーを最大化するための取り組みを推進しています。
認証木材の調達に関する取り組み
木材調達において、大和ハウスグループでは環境長期ビジョン「Challenge ZERO 2055」を掲げ、2030年までに住宅・建築関連事業における木材調達にともなう森林破壊をゼロにし、2055年までに全事業における材料調達による森林破壊ゼロの実現を目指しています。
当社は大和ハウスグループが定める「生物多様性ガイドライン【木材調達編】」に基づき、調達木材に関する調査を毎年行い、合法性と持続可能性の観点から森林破壊につながるリスク状況の把握と、高リスク部材に対する改善に取り組んでいます。
労働環境の向上に向けて
当社では、サプライチェーン全体における共存共栄と新たな連携による相互の付加価値向上を目指す「パートナーシップ構築宣言」を公表しており、2025年度も社会情勢を鑑み宣言内容を改訂しています。職場環境の向上に向けた問題点の顕在化、クリーンな取引関係の醸成に向けては、大和ハウスグループ取引先アンケート調査を年に1回実施しています。
協力会社の労働環境の改善に向けて
取引先からの通報制度体制は大和ハウスグループ全体として運用している「パートナーズ・ホットライン」を設けています。この制度については取引先アンケートで認知度を確認しており、より多くの協力会社に認知していただくため、アンケート結果のフィードバック時に制度の案内を盛り込むなど、周知活動を強化しています。通報制度の適切な運用により、協力会社の社員から寄せられる相談に対応し、労働環境の改善につなげています。
職長インセンティブ制度による協力業者との関係強化
建設技能者不足に対応するため、2024年10月より「職長インセンティブ制度」を運用開始しました。優良な協力会社および優秀な職長に対し、作業所運営への貢献に応じてインセンティブを支給することで、共に成長し信頼関係を築くことを目指しています。本制度により、優秀な建設技能者に、より多くフジタの現場で働いていただくことを期待しています。
協力会社の担い手確保に向けて
パートナーである協力会社の担い手確保に向け、今後の受注予想を踏まえた作業員の山積状況と協力業者のキャパシティを可視化し、過不足状況の把握・対策に取り組んでいます。特に主要協力会社については、5年先までの労務山積み概算を把握し、支店との情報交換会を通じて現状の作業所における労務状況を共有しています。また、「建設キャリアアップシステム(CCUS)」の加入促進と活用により、作業所に入場する労働者の適正管理と安全衛生教育を徹底しています。