トンネル工事での真円度連続計測技術。テールクリア、ICタグによりセグメントの品質を管理します

フジタ高品質シールド

シールド工法におけるシールド施工管理技術の高品質化

受賞
フジタ高品質シールド技術の概念図

概要

トンネル工事において、テールクリアランスとセグメント真円度の計測を自動化し、掘進中に連続計測できる装置を業界で初めて開発し、導入しました。これにより計測結果を即時解析し、シールド機の姿勢制御やセグメントの組み立てパターンの調整にフィードバックすることで、テールクリアランス不均等によるセグメントとの競りを抑制します。セグメントの異常な変位を早期に是正することで施工性能が向上し、より高品質な一次覆工の構築を実現します。
また、ICタグによるセグメント品質管理システムを導入し、竣工後の品質管理に役立てることが可能です。

特徴

  • テールクリアランス計測器(画像解析式)
    本装置は画像処理方式を採用しています。切羽側からテールクリアランス部にレーザースリット光を照射しこれを画像処理解析することで、リアルタイムにテールクリアランスの連続自動計測を可能とするものです。
  • セグメント真円度計測器(非接触式)
    本装置は、非接触式レーザー距離計が3台設置された計測ガイドをリング状の形状保持装置の上下左右5箇所に取り付け、3リング分を同時計測することでセグメントの内空断面形状を求めます。これにより、掘進にともない変位するセグメント真円度の推移を解析し、即時シールド掘進組み立て管理に反映して是正が可能となります。
  • ICタグによるセグメント品質管理システム
    セグメントの品質を管理するために、セグメントにICタグを埋め込みます。ICタグに施工情報、セグメント情報などを書き込むことで、工事後の状態の確認ができ、竣工後の管理に役立てることができます。

その他

受賞 平成28年度建設施工と建設機械シンポジウム 審査員特別賞 実績 東京都砂町再生センター雨水放流渠工事(東京都:東京都下水道局)