植生湿地を利用した水浄化技術

EWP

自然の浄化機能を活用して生活排水などを浄化する技術

植生湿地タイプ

概要

ヨシなどの植生湿地の浄化機能を利用して、有機物や栄養塩などを含んだ合併浄化槽の処理水、農業排水、道路排水などを効率的に高度処理し、河川などに放流したり農業用水に利用したりする技術です。汚濁水の水質と処理水の目標水質、水量に応じて土壌および湿地構造を選定し、省スペースで効率よく有機物、窒素、リンなどを除去します。植生湿地のほか、土壌を充填して緑化できる護岸・擁壁を活用する方法もあります。
※EWP:Ecological Water Purification Technologyの略

特徴

  • 省スペースで水質浄化します
    複合的な処理方式(表面処理・浸透処理の併用、垂直流・水平流の併用)により、面積当りの処理能力が大きく、施設面積を小さくできます。
  • 省エネルギーで処理し、薬剤不要です
    汚水を導水する以外は、自然流下で処理するため、省電力です。薬剤も使用しません。
  • 生物生息場や環境学習の場などになります
    植生湿地は鳥類、爬虫類、両生類、昆虫類などの多様な生物の生息場になり、環境学習にも役立ちます。レインガーデンとしても活用できます。

護岸・擁壁タイプ

その他

実績

  • 北陸農政局佐渡農業水利事業小倉ダム建設工事(新潟県、2006年竣工)