底生動物や植物(ヨシ)の生息環境を定量評価し、干潟・浅場を再生

干潟・浅場の復元・創出技術

底生動物や植物(ヨシ)の生息に適した干潟・浅場を復元・創出するための技術

干潟に復元したヨシ原

概要

水域の環境条件(底質:粒度、強熱減量など、水理:波浪など、地形:干出時間など、水質:溶存酸素濃度、塩分など)から、生物の生息量・種多様性(種数)を予測評価し、場の面積を乗じて干潟・浅場の再生による事業効果を算出し、目的に適応した干潟・浅場の復元・創出・管理を行います。また、干潟にヨシ原を復元する場合には、水域の潮汐や塩分の特性からヨシが生育する干潟の地形・土質を設計し、高塩分水域でヨシ原を復元します。

特徴

  • ・各底生動物の生息に適した干潟・浅場の再生を行います
    アサリなどの底生動物の定着する量を設計段階で定量評価できます。
  • ・干潟・浅場の環境修復機能を予測して復元・創出します
    底生生物の生息機能(全湿重量、種数)と水質浄化機能(有機物・窒素・リン)を定量評価します。
  • ・実用塩分20以上の高塩分水域で、ヨシ原を復元・創出できます
    潮汐の干出と水質(塩分)との関係から、ヨシ原の地形・土質を適切に設計します。植栽区域と植栽後に自然に拡大する区域とを設定し、少ない植栽面積でヨシ原を再生します。

干潟・浅場の再生

干潟・浅場評価例

その他

実績

  • 自然を活用した水環境改善実証事業(静岡県湖西市)

受託業務

  • 平成16・17年度国土交通省建設技術研究開発助成「環境修復機能の高い人工干潟設計システム開発に関する研究」(静岡県浜名湖)
  • 浜名湖浄化技術フィールド実証実験(袋詰脱水処理工法(エコチューブ)による水辺の自然再生及び自然浄化作用の強化)(静岡県三ヶ日町~猪鼻湖)