浚渫土をヨシ群落の基盤材に有効利用する技術

浚渫土(底泥)を利用したヨシ群落再生工法

概要

浚渫土(底泥)と土質改良材(FTマッドキラー)を専用機械により攪拌混合した改良土をヨシの植生基盤材に使用します。FTマッドキラーは、製紙工場から副生するペーパースラッジ灰を基材とした多孔質吸水土質改良材です。

特徴

  • 浚渫土などに含まれる栄養塩(窒素・リン)の植物利用や適度な地盤強度の確保により、ヨシ群落の再生が促進されます。
  • 土質改良材の添加や締め固め効果などにより、水域への栄養塩溶出が抑制されます。
  • 化学的に安定した材料のため、中性域に改良でき、植生や水生動物にやさしい工法です。
  • 高含水比の浚渫土を瞬時に改良でき、所定の強度に締め固めることができます。
    そのため施工性が高く、施工後の圧密沈下などによる地形の変化が少ないことが特徴です。