軟弱層へのコンクリート連続先受け工法
都市NATMプレライニング(先受け)工法「PASS工法」

概要
PASS(パス)工法はトンネル切羽前方に、掘削に先立ってアーチシェル状の薄肉覆工体(プレライニングと言う)を構築することによる先受け工法です。
プレライニングの構築は、専用の5軸オーガ機により長さ4m、厚さ17cm、幅81cmのスリット削孔を行い、引き抜き時にロッド内管を通して固練りモルタルを充填する作業を、トンネル形状に合わせてラップさせながら繰り返すことにより完成します。
特徴
- 先受効果により、切羽の安定性を確保し、地表沈下を最小限に抑えることができます
- 切羽の小分割の必要がなく、大断面一括掘削が可能になり施工速度が向上します
- プレライニングの傘の下で掘削作業が行われるため、施工の安全性が飛躍的に向上します
- 専用機械により任意の断面形状のトンネルにプレライニングを構築できます

プレライニング工法概念図