近年、建設業界では、あらゆる角度から建設現場における生産性の向上が模索されています。ロボットの活用による技術革新もその潮流の一つであり、私が入社以来取り組んでいる研究開発テーマでもあります。業務の性質上、詳細はお話しすることはできませんが、現在AI・AR・IoTといった先端テクノロジーを組み込んだロボットを、建設現場で活用する仕組みの構築に挑んでいます。
現場ニーズの把握、搭載機能の検討、システム開発、実証検証など、実際の業務は多岐にわたり、その遂行には社内外のプロフェッショナルの協力が欠かせません。そうした会社や部署を超えた横断的な人材交流は、幅広い知識や価値観に触れる絶好の機会となっていて、この仕事の醍醐味であると感じています。また、ハードウェア・ソフトウェアメーカーとの折衝・技術調整では、前職のシステム開発で培った経験が役に立っており、自分のキャリアに広がりが出てきたと感じています。近い将来、自分らで発進した研究でフジタの建設現場の生産性や技術の向上に寄与すべく、研鑽の日々を送っています。
同僚に対する気遣いや思いやりの精神が行き届いた会社であると感じます。私は異業種からの転職だったこともあり、入社当時は建設業界の知識に疎く、飛び交う専門用語に悪戦苦闘していましたが、先輩社員の丁寧な指導やサポートに何度も助けられてきました。そうした助け合いの精神が、前述の部門の垣根を越えたコミュニケーションの呼び水となっており、良いシナジーやアイデアが生まれやすい環境になっていると感じます。
また、人との出会いが圧倒的に多いことも魅力であり、国内外の企業や大学の研究機関との交流・折衝は、テクノロジーの進歩を直に感じられる貴重な機会です。先端技術をキャッチアップするために、海外へ行く機会を与えられることもあり、学習意欲が高い人にとってはこの上ない環境といえるでしょう。何より、研究プロセスやアプローチに、大きな裁量を持たせてもらえることに喜びとやりがいを感じています。
フジタの現職研究員の方に直接声をかけていただいたため、一般的な転職活動は行っていませんが、建設業界が抱えるさまざまな問題に“研究”という切り口で取り組む姿勢や、仕事を通じて成長できるという確信が転職に至った経緯です。
上記の回答の補足となりますが、国内外のさまざまな先端技術に触れることのできる環境であったことと、大きな裁量をもって研究に臨めることが決め手となりました。また、博士課程への進学支援など人財育成にも力を入れている点も理由の一つです。
山奥や僻地の建設現場では電気やインターネットが充分に整っていないケースがほとんどです。そうした環境で正常に機能するシステムの構築には、建設現場の知識が不可欠であり、それを加味したシステムづくりに難しさを感じています。
自ら研究テーマを立ち上げて、フジタの現場に貢献できるような研究開発を続けていきたいです。そのためには、フジタひいては建設業の仕事や課題を正確に把握することが不可欠であるため、日々勉強しています。
フジタではさまざまな背景をもったキャリア採用の方々が多方面で活躍しています。そして、それぞれの専門性を持ち寄って高い壁を乗り越えたときの感動はひとしおで、大きな達成感を得られます。また、畑の異なる前職の経験を活かせる場面が随所にありますが、これは個人の挑戦や考えを受け入れてくれる社風がフジタにはあるからだと感じています。是非一緒にチャレンジできる環境を楽しみましょう。
所属部署:技術センター 先端システム開発部
2018年キャリア採用入社/工学研究科 経営工学専攻
趣味は映画鑑賞です。もともとは英語の勉強のために洋画や海外ドラマを見はじめましたが、最近は内容にはまり込んでしまいさまざまなジャンルの作品を見るようになりました。また、最近自らプログラミングする機会が減ってきたため、休日はDIY的に簡単なプログラムを作って楽しんだりもしています。
大学卒業後、システムインテグレータに新卒入社。エンジニアとして約8年間にわたり、エネルギー関連機関を対象とした解析業務やシステム開発業務を担当。電力プラントの安全性評価やシミュレータ開発などを行う。
クライアントだった原子力関係の研究機関へ出向し、研究開発のサポート業務に携わる。研究開発に魅力を感じはじめたタイミングで、フジタに研究員として転職していた元同僚から「一緒に働いてみないか」と誘いを受け、転職を決断した。
フジタに入社以来、ロボットの建設現場活用を目標とするプロジェクトに参加。建設現場におけるニーズを各方面の協力のもと分析し、搭載機能の検討や開発、実証検証など幅広い業務にチームメンバーとともに取り組んでいる。
※掲載情報は取材当時のものです