自分の思いを投影した
見積書を作成する
建築積算蒲野 峻一
建築積算部の仕事は、わかりやすく言えば、建物がいくらで建つのかを計算し、工事の見積書を作成すること。見積書に表れた原価が、プロジェクトを今後どのような方針で動かしていくかを決める判断基準となります。万が一見積書が適切に作られていなければ、他社との受注競争に勝つこともできませんし、自社の利益を守ることもできません。故に、積算部の仕事はフジタの将来を左右すると言っても過言ではない責任ある仕事と言えます。見積書の作成には、工事、技術、営業、設計、設備など社内の多くの部署や積算事務所、専門工事会社等の外部協力会社との密な連携が欠かせません。彼らと常に情報を共有しながら、プロジェクト全体を見通しつつ作業を進めていきます。なお、現在私が所属する斑では、主に住宅を取り扱っており、外部の協力会社がこちらの指示に基づき設計図から算出した数量内訳や見積りを手配し、内容を精査していきます。その後、細かな修正を行っていくことが私の基本業務となっています。
1つの建物ができるまでのプロジェクト全体を見ることができるのが、この仕事の醍醐味ではないでしょうか。見積り作成に関わる部署や協力会社はそれぞれの担当業務のプロフェッショナルではありますが、プロジェクトに関する知識が最も豊富で、設計図を一番よく見ているのは我々積算部です。プロジェクトの全容を深く理解しているからこそ、間違いを指摘することができますし、見積書の数字に自分なりの思いを投影することができます。これこそが、この仕事の1番面白いところと言えるかもしれません。また、積算部では数多くの設計図を見なければならないため、短時間でその内容について正しく理解する力が鍛えられます。慣れるまでは苦労が絶えませんが、年々設計図を読むスピードが上がり、住宅建築についての知識が身に付いてくるのを実感できます。また、社内の他部署や外部の協力会社など多くの人々がそれぞれの得意分野で全力を尽くし、同じ目標に向かって仕事ができることを楽しく感じます。
蒲野 峻一
所属部署:東日本支社 建設統括部 建築積算部
2009年入社/工学部 建築学科卒
学生時代はバンドを組み、ドラムを担当していました。自分の結婚式でも、バンドメンバーとともに演奏を披露しました。現在は何よりも家庭が第一。休日はもっぱら妻とのデートを楽しんでいます。
※掲載情報は取材当時のものです