計画から竣工後まで
建物の“誕生”に深くかかわる仕事
建築技術水野 恵美
私が所属する建築技術部は、工事計画の立案から技術提案や周辺環境への対策、工事の安全な遂行、さらに工期の厳守に関する作業所の技術支援まで、多岐にわたる仕事を行っています。同時に、新しい建築技術の情報を常に収集・導入し、自社の技術力を高めることも重要なミッションの1つです。そうした業務のなかで現在私が従事しているのは、受注支援と技術支援という2つの仕事です。受注支援では、計画地の規模や周辺状況などに応じて、合理的で安全な工事計画を立てることが求められます。ここでまず行うのは、これまでフジタが手がけた数多くの施工事例の中から類似したものを探し出すこと。過去の実績を参考にして、計画を立てます。一方、作業所の技術支援で必要となってくるのは、幅広い知識と経験、そして即時の判断力です。自分に足りない部分は経験豊富な先輩方の助けを得ながら仕事を進めています。このほかに、質の良い建物をつくるための施工方法の検討から現場の確認・指導なども行います。
やはり何と言っても、工事計画の立案から施工中の技術的支援に至るまで、1つの建物の誕生に携われる点が建築技術部の仕事の最大の魅力だと思います。スムーズに仕事を進めるためには、建築全般の技術的な知識が必要となるだけでなく、社内外の担当との密なコミュニケーションも求められるため苦労も少なくありません。しかし、自らの提案によって受注できたときや支援した作業所が竣工したときの達成感は何物にも変え難く、大きなやりがいを感じることができます。また、自らの知見を広めるために自分の担当ではない作業所であっても見に行くことができるという点も、建築技術部ならではの特権のようなものと言えるのではないでしょうか。私自身、珍しい建築技法が用いられた鉄骨の屋根を見学するために、とある大学の現場へ先輩に連れて行ってもらった経験があります。自分が担当する現場だけを見ているのではなかなか知り得ない、さまざまな工事について幅広く知ることができるのは建築技術部の魅力です。
水野 恵美
所属部署:東日本支社 建設統括部 建築技術部
2013年入社/デザイン工学部建築学科卒
若いうちに海外で学ばせたいという両親の教育方針で、韓国に留学した中学・高校時代。当時も今も韓国家庭料理が好きです。休日は夫や友人と出かけたり、来年予定している出産に向けて、新しい家族を迎える準備を進めています。
※掲載情報は取材当時のものです