プロフェッショナルとして
自分の個性を磨き上げ、建物に宿す
建築施工脇田 享佑
建設現場における施工管理とは、建物を「予定通り」に完成させるために現場をコントロールし、一連のマネジメントを執り行う仕事です。ここで言う「予定通り」を紐解いていくと、原価・工程・品質・安全・環境などの要件が浮かび上ってきます。それらすべてを勘案し、最善のアプローチを現場に示し、導いていくのが私たちの役目です。ここで、プラモデルをイメージして下さい。パッケージの中には説明書やパーツが同梱されていますが、組み立て方やスピード、そして正しく完成できるか否かは、作る人によって変わってきます。このプラモデルを建物に置き換えてみると、施工管理の輪郭が見えてくるはずです。つまり、完成までの最良のプロセスを自ら考え、計画し、実行していくのです。ただし、プラモデルと違う点があります。それは、予期せぬトラブルが発生する事。多くの協力会社や職人さんとともに完成を目指すこと。それ故に問題を解決し、苦労を分かち合ながら、絆を深め、完成のよろこびを共有できる・・・ここに、この仕事のおもしろさがあります。
フジタでは、街中で目にする多くの建物を作ることができます。さらに、建物の種類ごとに施工方法は異なりますし、施工管理の担当者によっても変わります。つまり、1つとして同じ答えがなく、これが正解と呼べるアプローチがあるわけではありません。これが意味することは、誰も真似できない自分だけの個性を、建物に宿すことができる機会があるということです。もちろんそのためには、プロフェッショナルとして、どれだけ自分の技術力を高められるかが肝要であり、口で言うほど簡単な話でもありません。ただ、これほど自分の個性を大規模に表現できる職業は他に無いと思います。もちろんそこにたどり着けるかは、本人の志次第ですが、そんな決意を胸に秘めながら、日々の仕事に全力で打ち込み、成果を積み上げて行きたいと考えています。そして、理想を言えば、がむしゃらに仕事に挑み続けた先にある未来で、「こんな仕事をやってきたと過去の自分を誇れるようなキャリアを歩めたらと思います。
脇田 享佑
所属部署:東京支店 建築工事部
2005年入社/工学部建築学科卒
休日は早朝にテニスをした後、息子とサッカーをしたり、家族サービスをして過ごしています。また、体力作りのためのランニングが日課となっています。冬場にはスノーボードに出かけることも多いです。
※掲載情報は取材当時のものです