技術とつながりを育みながら、
プロフェッショナル目指す
設備設計宮下 直也
建築設備は建物の「機能」をデザインする仕事です。「機能」について簡単にお話すると、建物を居住空間や労働空間として見た場合、温度・湿度の調整や上下水の配管、電気・通信用の配線ケーブル、照明、空調などさまざまな機能が必要となってきます。そこで、多岐にわたる設備を取り扱い、人々が普段の生活する上で欠かせない機能から、病院や工場、学校といった施設の専門性に特化した機能に至るまで、幅広い分野の設計・設置・保守業務を行っていきます。設備の大部分は、天井裏や地下、壁の中、あるいは機械室に設置されるため、普通に生活している分には、中々目にする機会もなく、イメージしづらいかもしれません。しかしながら設備は、建物の利便性や使い勝手、さらには省エネや快適性能を左右する重要な役割を担います。例えば、温度や明るさが適切に調整できない建物があった場合、どんなに内装や外装が良くても快適な施設とは言えないでしょう。こうしたユーザーの満足度に直結しやすいのも設備の特長の一つであり、長いプロジェクトになると数年をかけて設備の設計・工事に携わっていきます。
設備設計の特長の一つに“つながり”の多さがあります。お客様のご要望を吸い上げて咀嚼する打合せ、実際に使用する設備を検討するメーカーとの打合せ、実際の工事を行う施工業者との打合せ、法令をした建設計画立案のため消防・水道局・保健所といった役所との打合せ・・・具体的な接点を数え出すとキリがありません。現在、都内の大型物流倉庫や地方都市の駅前ビルをはじめ、複数案件の設備設計に携わっておりますが、空調設備、給排水設備、消火設備など設備の機能に応じて、日々多くの人々と打合せを重ねています。この、さまざまな人と“つながり”をもてる環境は、気付きや学び、刺激が多く、この仕事の醍醐味だと感じます。さらに、プロジェクトごとに新しい条件や技術に挑戦できることや、竣工の瞬間に味わえる大きな達成感も、大きな魅力です。もちろん大変なことも多いですが、以前ある上司が言っていた「設計には終わりがない」という言葉・・・探求・追求に制限がなく、挑み甲斐のある環境を今、大いに享受しています。これからも技術を磨き、あらゆる建物に精通した設備設計のプロフェッショナルを目指していきたいです。
宮下 直也
設計エンジニアリングセンター 設備設計部
2011年入社/工学部建築学科卒
夏は家族や同僚と川や海でバーベキュー、冬は雪山でスキーをするなどして余暇を楽しんでいます。普段の休日は、妻と食べ歩きや和菓子巡りのために外出することが多いです。お酒は和洋問わず好きで、妻とほぼ毎日晩酌しています。
※掲載情報は取材当時のものです