社会貢献性の高さを矜恃に換えて
機電・土木双方に長けたエンジニアを目指す
機械・電気古谷 友章
ダムやトンネル・道路・橋など多岐にわたる土木分野の現場では、そのプロジェクトごとに必要となる設備や重機が異なります。それらの選定・調達・導入・運用・保守管理といった一連のプロセスを統括・管理するのが、建設業における機電系社員の仕事です。具体的な例を挙げると、トンネルを掘削するシールドマシンやクレーン設備、地下の照明設備、濁水処理施設、土砂運搬コンベアなど、建設現場では多岐にわたる機械が用いられているのがわかると思います。現在私が取り組んでいるのは、台風やゲリラ豪雨などによって発生していた浸水被害を防ぐための治水事業。雨水幹線と呼ばれる増水した水を河川や海へ逃がす地下トンネル構築のため、シールドマシンや掘削土の運搬システム、プラント設備などの導入・運用・保守に従事しています。また、それらの管理に必要な仮設電気についても、感電事故防止策などの安全基準を盛り込んだ事前計画、運用、整備を行っています。
自分が計画した機械設備によって工事が進んでいく光景を目のあたりにする度に、充実感を得られます。そして何より、自分の仕事が災害対策やインフラの整備など人々の生活向上に役立てられていくという事実が、自分に責任感と誇りをもたらしてくれるように思います。一方で、配属先が土木の作業現場になることが多いため、測量やICTなどの土木の知識を身につける必要があり、その習得には未だに苦労しています。しかしながら、最近ある確信が芽生えてきました。それは、建設業における機電の醍醐味は、先進的な機械開発や性能向上に留まらないということです。これまでの現場経験を通じて、現場目線や使用者目線から機械に工夫改善を施せる余地が多分に存在することを知りました。そして思うのです。現場目線で工夫を凝らし,工期短縮・リスク回避・安全担保・利益向上を実現したいと・・・。そのために成すべきことは多いですが、機電と土木双方の知識と経験を兼ね備えた技術者に成るべく、精進していきたいと考えています。
古谷 友章
所属部署:土木エンジニアリングセンター 機械部
2012年入社/生産工学部機械工学科卒
趣味は筋トレと格闘技です。高校時代にレスリング、大学で柔道、最近はストレスの発散・体力向上のため、ブラジリアン柔術のジムに通っています。プロジェクトごとにさまざまな土地に行くので、妻とその土地の歴史ある観光地巡りをしています。