人々の暮らしを守り、豊かにする
そのための最善の答えを求めて
土木(施工管理・技術支援等)山下 弘吉
土木施工管理の仕事は、人々の生活に欠かせない道路・橋梁・ダム・上下水道といったライフラインを整備することです。地震や土砂災害、水害などの災害が頻発する日本において、土木工事の重要度は極めて高く、単純に生活を豊かにするという使命だけにとどまりません。特に近年は大きな地震や津波被害が多く、私たちの仕事が災害の事前・事後双方で人々の命や日常に深く関わっていくということを肌で感じています。そういった意味でも、社会貢献性が高く責任の大きな仕事であると思います。現在私が従事しているのは、高速道路の車線拡大事業。起伏の大きな土地でトンネル工事と橋梁工事が展開されており、私は橋梁下部工事の施工管理を行っています。この現場は、交通量の多い国道・高速道路と近接しているため危険が多く、現場の安全管理が特に求められます。作業員や周囲の安全を守るための各種施策を励行するとともに、並行してよりよい品質を担保するための品質管理、工期内に工事を完成するための工程管理を行っています。
橋やトンネルと一言で言っても、それらの完成には多くの専門家や職人の知恵と労力が欠かすことができず、立場によって異なる意見や施工手段を取りまとめていくプロセスには多くの苦労が伴います。無理なお願いすることや、説得を要する依頼事も少なくないため、施工管理の本質は交渉・調整であると言えるのかもしれません。だからこそ、信頼関係の構築が大事であると思うのです。2009年の入社以来、さまざまな現場を経験してきましたが、「山下のためなら無理をしてでも引き受けるよ」といってくれるような仲間を一人でも多くつくることが、結果として良い進捗の流れを生み、高品質なものづくりへとつながっていくと確信しています。そして、そんな仲間たちとともにつくりあげた建造物が完成した姿を目のあたりにする瞬間こそ、すべての苦労が吹き飛び、この仕事をしていて良かったと思える最高の瞬間です。そんな瞬間に一つでも多く立ち会えるよう、今後も信頼関係の構築を大切にしながら、常に誰もが納得できる最善の答えを導き出せるよう、努力していきたいと思います。
山下 弘吉
所属部署:九州支店 土木工事部
2009年入社/工学部土木環境工学科卒
中学・高校時代は野球に没頭し、大学時代はサーフィンにのめり込んでいました。社会人になってからはめっきり頻度が減り、最近は小さな息子と遊ぶのが趣味であり、休日の過ごし方となっています。