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VEの概要

(1)VEとは?

お客様が満足する製品やサービスを提供するためには、お客様が要求する機能を確実に実現すると共に、それにかかるコストをお客様が納得できる範囲に収めなければなりません。
VEとは、現行案に対して、必要な機能をより低いコストで実現できる代替案を生み出すためのエンジニアリング手法のことを指します。
まずVEでは、必要な機能とそれにかかるコストを用いて、製品やサービスの価値を以下の式で表します。

V=F/Cの式

つまり機能:Fを変えずにコスト:Cを下げることができれば、製品やサービスの価値:Vが向上するというのがVEの考え方になります。
そしてVEの目的はこの価値を向上させることにあり、価値向上を提供することでお客様の満足につなげていきます。

VE概念図
VE概念図
VEは機能で考えます

一方企業活動においては、社会の要求事項である環境負荷の低減、労働時間の短縮などにも配慮する必要があります。
そのため近年では社会の要求事項を踏まえて、Cの代わりにR:Resouces="資源"を用いることも多くなっています。資源には、単に天然資源やエネルギーといったものだけでなく、人的資源や時間なども含まれます。

その他、VEの特徴にチームデザインと創造による変更があります。
VE活動は一つのコミュニケーションであり、その中から様々なアイデアが発想され、見直しや改善が生まれます。この見直しや改善は製品やサービスそのものに対してだけでなく、その前後や間接的な場面に対しても当てはまります。その意味で、VEの適用範囲はハードからソフトまで幅広い分野、場面に渡ります。

(2)VEの歴史(抜粋)

マイルズ氏講演(旧フジタ工業本社 1972/11/6)
マイルズ氏講演
(旧フジタ工業本社 1972/11/6)
1947 1940年代半ばにアメリカ・ゼネラルエレクトリック(GE)社の調達マネージャーだったローレンス・D・マイルズ氏がアスベスト事件※1 をきっかけに創始、研究を進めてこの年VA(Value Analysis)として実践適用を開始。
1954 アメリカ国防省・船舶局が、公共調達の方法としてVEと名づけ、正式に導入。翌年には空軍が、翌々年には陸軍が正式採用。
1955 日本生産性本部(旧経産省所管で現在は公益社団法人)がアメリカにコストコントロール視察団を派遣、コスト低減の手法としてVEを報告。
1965 日本バリュー・エンジニアリング協会〔SJVE〕(以降、日本VE協会)設立。1968年第1回VE全国大会開催。1980年に通産省から公益法人として認可。現在は公益社団法人。

以降、製造業、建設業を中心にVEが広まり、適用範囲も購買部門から製造・設計・企画部門、更には管理部門へと拡大。
1991 神戸市がVE特約条項付契約方式を試行、公共工事に初めてVEを適用。現在は、契約後VE条項として多くの公共工事の契約条項に取り入れられているが、適用された事例は少ないのが現状。
1996 アメリカ政府はVEの立法化を行い、すべての連邦管轄諸官庁の調達条項にVE適用を明記。
1997 日本政府が「公共工事コスト縮減に関する行動指針」を閣議決定、翌年建設省(現国土交通省)が「公共工事の品質確保等のための行動指針」を策定、民間の技術力を活用する方式としてVEを規定。
この流れは、1999年から始まった総合評価方式の中のVE提案として受け継がれているが、コスト評価は含まれていない。

その後、建設業界ではゼネコンを中心にVE活動が広まったが、中央官庁や地方自治体などインハウスVEとして自らVEを導入する公共機関も現れた。
第50回記念大会パンフレットとフォーラム参加者(左から3番目がSAVEベサニー会長)
第50回記念大会パンフレットとフォーラム参加者
(左から3番目がSAVEベサニー会長)
2017 VE発足70年目を迎えると共に50回目の記念大会となるVE全国大会を、アジア大会と同時開催で実施。大会のテーマは「VE70年目のKAKUSHIN」。KAKUSHINには、旧来の壁を破って新しいものに変えるという“革新"、考え方のコアの部分となる“核心"、信念を持って事にあたるという“確信"の3つの意味が込められた。
SAVE(米国VE協会)からもベサニー会長が来日、大会実行委員長の当社松田CVSがモデレーターを務めた「IOTとAIの進展でVEはどう変わる?」と題したフォーラムに参加した。

日本にVEが導入されてから、今日に至るまで50年以上、様々な企業、あるいは公共機関でVEは行われてきました。
日本VE協会が主催するVE全国大会は、2018年に第51回を数えています。協会会員数は、2019年1月時点で正・賛助会員合わせて団体169、個人112となっています。※2
VEを導入した企業や団体の中には、ある程度の成果を得た後活動が停滞、収束しているところもありますが、これほど幅広く、長期にわたって継続しているエンジニアリング手法は他に類がなく、いかにVEが有効であるかを物語っています。

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