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FUJITA DaiwaHouse Group

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低炭素技術で水質浄化と生態系保全に貢献 池全体での実証試験を開始

 株式会社フジタ(本社:東京都渋谷区、社長:上田卓司)は、株式会社アコーディア・ゴルフ様※1が運営する大厚木カントリークラブ桜コース(神奈川県厚木市)の修景池において、池全体の浄化に「フェスタ工法」を適用する実証試験を開始しました。
 フェスタ工法は、生態系の創出・再生により湖沼や池などの水質浄化を行う低炭素技術で、浄化性能はこれまでの隔離水域※2での実証試験で確認しています。本工法の適用拡大に向け、今回の試験では、流入負荷を伴うゴルフ場での池全体の浄化を実証し、維持管理に要する技術やノウハウを取得します。
 当社は今後も、低炭素時代に適応した技術開発を推進し、湖沼や都市公園、民間施設の池等の水質浄化と生態系の保全に貢献してまいります。


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実証試験を開始した大厚木カントリークラブ桜コース11番ホールの修景池




国内の湖沼等の現状
 湖沼や池等では、水交換が少ないため生活排水などが流入して富栄養化が進むと、アオコや悪臭が発生するなどの環境悪化が顕在化してきます。
 国内の多くの湖沼等で水質浄化や水草再生等の対策が必要とされており、低コスト・低環境負荷の実用的技術の開発により、新たな市場が生ずるものと期待されています。


フェスタ工法について
 フェスタ工法は、動力も薬剤も使用せず、多様な生物の共生により湖沼や池の水質を浄化する低炭素技術です。はじめに、植物プランクトンの増殖抑制機能の高いマコモ等の抽水植物※3を植栽した浮島を設置し、アオコなどの懸濁物質を急速に除去して水の透明度を高め、水中に太陽光が入るようにします。次いで、水底の泥の中にある埋土種子から再生、または付近の同じ水系で採取したエビモなどの沈水植物※4を、太陽光が届く深さの水没型浮島あるいは水底に植栽し、徐々に定着させます。これらにより二酸化炭素の吸収と同時に生態系が創出あるいは再生され、水質が浄化されます。2005年からこれまでに実証試験など8件(一部継続中)で浄化性能を確認しており、水域の生態系を保全して水質を安定的に維持することが期待できます。


本実証試験について
 本実証試験は、クラブハウスの浄化槽処理水が流入して常に植物プランクトンに栄養※5が供給され、富栄養状態にある約2,000m2の池全体を浄化するものです。主な目的は、自治体等の湖沼や都市公園、民間施設の池等へのフェスタ工法の適用範囲の拡大を目指し、流入負荷を伴う池全体の浄化を実証し、沈水植物の定着や刈り取り等の維持管理に必要な技術やノウハウ等を取得することです。
 9月上旬に透明度を改善するための浮島設置工事を行いました。実施前には45~60センチメートル(cm)であった透明度が、約1カ月後に86cmになり、この土地の水系で採取したエビモやイトモ(神奈川県レッドデータブック絶滅危惧種)を沈水植物用の浮島や池底に移植しました。池の浄化と希少な沈水植物の保全に、2011年3月まで継続して取り組む予定です。


今後の予定
 今後も当社は、湖沼や都市公園、民間施設の池等を対象にフェスタ工法の適用を積極的に提案し、低炭素時代の水質浄化と生態系の保全に貢献してまいります。



※1 株式会社アコーディア・ゴルフ:東京都渋谷区、社長:竹生道巨氏 保有コース123、契約コース8(11月5日現在)のほか、ゴルフ練習場等を擁する、日本最大手のゴルフ場運営・管理会社
※2 隔離水域:遮水シートなどで部分的に水域内を囲った場所
※3 抽水植物:根が水底の土中にあり、茎や葉が水面から上に伸びている水生植物
※4 沈水植物:植物体全体が水中にあり、水底に根を張っている水生植物
※5 栄養:植物プランクトンの増殖に必要な無機態の窒素・リン等



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