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FUJITA DaiwaHouse Group

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鉄骨造並の工期短縮も可能な 柱RC・梁Sの混合構造施工実績が100万平方メートルを突破

 株式会社フジタ(本社:東京都渋谷区、社長:上田卓司)が開発した物流・商業施設向けの混合構造「FSRPC-B構法※1」を適用した建物の総床面積が100万m2を突破しました。同構法は柱を鉄筋コンクリート(RC)造、梁を鉄骨(S)造とするもので、当社が1986年に開発して以降、改良を加えながら適用を進め『(仮称)八王子石川町物流センター新築工事』の竣工(12月5日)に伴い大台達成となりました。
 当社は営業重点分野の1つとして物流施設を掲げていますが、同分野は近年受注が好調で、ここへの適用が多かったことが実績の拡大につながりました。1年後には物流施設だけで100万m2を超える見込みです。
 今後も高層化、階高アップ等のニーズに応える構法の一般評定を取得し、総合的なコストパフォーマンスの高さを訴えることで受注拡大を図っていきます。

《本構法の概要と施工実績の分析》
 FSRPC-B構法は、圧縮力に強いRCを柱に、曲げと引張りに強いSを梁に採用した混合構造です。S造に比べ高剛性となって揺れにくく、またRC造では困難を伴うロングスパン(広い柱間隔)が可能となるため、物流施設、商業施設、事務所などに適した構法といえます。
 当社設計の場合、構法の選定は物件ごとに総合的に判断していますが、経済性や工期短縮、省力化等の観点から、結果的に本構法の採用実績が増えています。この実績(床面積)を営業重点分野別に分類すると、物流施設は6割超を占め、現在も施工中の物件を多数有しているため、1年後には物流施設だけで100万m2を超える見込みです。また、最近3年間(2006年以降)の竣工物件(物流施設11件と商業施設1件の12物件)の合計は全体の7割を超えています。これらより、近年の物流施設の受注量増加と施設の大型化に伴い、本構法の適用実績が伸びていることが読み取れます。(図参照)

「FSRPC-B構法」施工床面積の推移

《本構法の特長》

在来の鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)柱に比べて約40%の省力化
柱をプレキャスト(PCa:工場製作)化することでS造並みの短期間での建方が可能(在来の柱SRC造に比べて約25%の工期短縮)
SRC造やS造に比べて10~20%のコストダウン
ブレース、耐震壁などと組み合わせて優れた耐震性の付与が可能
柱は、PCa工法と在来工法(現場でコンクリートを打設)を選択可能


《開発の経緯と今後の展開》
 柱間隔の広い室内空間確保の要請に応じるため、構造部材を適材適所に配するという設計思想に基づき、本構法の原形となるFSRPC構法を1986年にオフィスビルに適用しました。その後、SRC柱からRC柱に合理化するために、RC柱の柱頭(梁下)および柱脚(梁上)の外周を鉄骨製のバンドプレートで拘束することにより、梁から柱への応力を合理的に伝達させる(特許登録済み)などの研究開発を経て、1992年に柱RC造・梁S造とする混合構造では我が国初のラーメン構造※2として、本構法をオフィスビルに適用しました。
 1998年には建設大臣認定(旧38条認定)を取得し、その後も柱と梁の接合部のフープ筋(柱の主筋を拘束する帯鉄筋)をU字形の差し筋形式とした(特許登録済み)施工の合理化や、近年では、柱と梁の接合部の型枠を鋼板としてあらかじめ工場製作して省力化を図るなど、継続して改良・改善に取り組んできました。
 現在、一段の適用範囲拡大という顧客ニーズに、より迅速にお応えするための新たな一般評定の取得を目指し、建物高さの制限緩和、コンクリートの高強度化などに向けた技術開発に取り組んでいます。

 

 
※1 FSRPC-B構法:Fujita Steel plus Reinforced Precast Concrete - Band typeの略
※2 ラーメン構造:柱と梁を剛に接合して骨組みを構成し躯体を維持する構造

 


「FSRPC-B構法」施工例

 


接合部の型枠を鋼板とした「囲み板形式」

 



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