ページ内を移動するためのリンクです

FUJITA DaiwaHouse Group

ここから本文です

火災リスクを低減し、工場稼動中の施工を可能に溶接を減らした鉄骨ラチス柱の耐震補強工法を開発

 株式会社フジタ(本社:東京都渋谷区、社長:網本勝彌)は、鉄骨ラチス柱※1を採用した工場建屋の耐震補強工事において、現場溶接量を減らして火災リスクを低減し、工場稼働中にも施工を可能とした耐震補強工法「FSR-D工法※2」を開発しました(特許出願中)。

 鉄骨ラチス柱は1970年頃まで工場などの生産施設で採用されていましたが、多くは耐震性能が不足していると指摘されています。その耐震補強工事では、既存部材と補強材を現場溶接で接合するのが一般的ですが、そうした工法では、施設稼動中の工事が困難となることが多く、休業日に作業が集中するため、熟練溶接技能者の確保や施工品質確保等の課題が生じ、また溶接量が多いために火災リスクが大きくなります。

 FSR-D工法は、鉄骨造工場建屋等において、耐震性能が不足するラチス柱の斜材を取りはずした上で、主材と主材の間を、溶接とドリリングタッピンねじ※3を用いて補強鋼板で塞ぎ、ボックス型の鉄骨柱を構築する耐震補強工法です。主材と補強鋼板の接合は、部材の端部では溶接を用いますが、その他の部分はドリリングタッピンねじで緊結します。その結果、補強後の柱は変形性能が向上し、補強前の2~4倍の耐震性能を発揮することも可能となります。
 本工法は従来工法に比べ、現場溶接量を2/3以下に削減でき、火災リスクを低減するとともに、工場の生産施設の稼動中にも、ねじ接合の施工が可能なことから工場休止中に溶接を行い、操業中にねじ接合を行うというような組み合わせによって、工事期間の実質的な短縮を実現します。
 当社は今後、トラス梁※4の耐震補強においても、溶接を減らした工法の開発を推進するとともに、本工法の適用対象となる生産施設を持つお客様に積極的にご提案し、施設の修繕更新のニーズに応えてまいります。

 

 
※1 ラチス柱:隣り合う「主材」間をジグザグ状に「斜材」で繋ぎ補強した柱部材
※2 FSR-D工法:Fujita Steel Reinforcing Method with Self Drilling Taping Screws の略
財団法人日本建築総合試験所の建築技術性能証明取得(GBRC性能証明 第07-06号)
※3 ドリリングタッピンねじ:先端部分がドリルの刃様となっているねじ。市販のドリルを用いて鋼板への穿孔、雌ねじ形成、接合が1工程で完了
※4 トラス梁:組立梁の一種で、材で三角形(トラス状)を構成して組立てた梁

 

既存ラチス柱の試験体
(加力前)
本工法の試験体
(加力前)

 

 


既存部材と補強鋼板の接合部

 



2008年 インフォメーション一覧に戻る