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FUJITA DaiwaHouse Group

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臨海部の事業用地の資産価値を より高める都市の浸水災害低減に寄与する解析技術を開発

 株式会社フジタ(本社:東京都渋谷区、社長:網本勝彌)は、独立行政法人港湾空港技術研究所(神奈川県横須賀市、理事長:金澤寛氏)および株式会社高環境エンジニアリング(東京都渋谷区、社長:茶山和博氏)と共同で、臨海部に位置する事業用地の浸水危険度の詳細な評価を容易にし、水害から財産や人命を守るための防災施設の検討や、防災・避難計画などへの迅速な対応を図ることにより、資産価値をより高めることを可能にする、「越波(えっぱ)災害予測技術」を開発しました。今後は、臨海域や海抜ゼロメートル地帯の、すでに活用している事業用地や低・未利用地の、資産価値を高める防災施設等の提案を行っていくとともに、地盤の液状化などの耐震技術とも連携して、さまざまな提案をできるトータルシステムとして発展させていく予定です。

 近年、集中豪雨や高潮、津波などによる都市型の浸水災害の増加に対応し、ハザードマップの作成が全国で進められています。しかし、密集した建物や大規模な地下街などを擁する都市部での浸水被害の詳細な予測には、複雑な都市立体モデルの構築が必要です。当社らで開発済みの「浸水危険度解析システム」(2005年に発表)は、高精度な立体モデル構築の省力化を可能にしており(特許出願中)、解析結果はさまざまな可視化技術を応用して表現することが可能です。
 「越波災害予測技術」はこの「浸水危険度解析システム」を拡張して、港湾での高波浪(こうはろう)の伝播状況や、防潮堤や海岸堤防、護岸などの海岸保全施設を高波浪が越えるときの状況や作用する力などを解析できるようにしたものです。
 その結果をコンピュータグラフィックスで表示することにより、専門家だけでなく一般の方々にも海岸保全施設の効果をわかり易く説明でき、津波や高潮、洪水などの災害発生時の減災に寄与できるものと期待しています。


湾内での波浪伝播の解析例

高潮堤防の高さに関する設計の考え方

設計天端高=朔望平均満潮位+高潮偏差+打上高+余裕高

国土交通省HP「わが国におけるゼロメートル地帯の高潮対策の現状」より

 

本システムが適用可能な災害
波浪(越波)  波浪により海岸護岸、堤防を越波する浸水(上図、来襲波浪成分)
高潮による浸水 台風による海面上昇(上図、破線)と波浪による浸水
津波による浸水 海底を震源とする地震による浸水
河川洪水    河川の増水が堤防を越流して都市域に浸水
集中豪雨    都市河川、下水からの都市域への浸水

 

本システムで検討が可能な現象(時間変化、場所による変化)
流速 都市を浸水する時の流速
水深 浸水深
圧力 圧力の変化によって構造物へ作用する力(波力、抗力)
これらの検討結果を効果的に用いることによって期待できる提案
都市再生における浸水に強い都市づくり
既設施設の浸水対策や避難経路策定
地域の防災計画

 



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