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所沢市民体育館が優良木造施設「農林水産大臣賞」を受賞

 当社が施工者として建設に携わり、平成16年度国民体育大会 秋季大会のバレーボール会場にもなった、所沢市民体育館(発注者:埼玉県所沢市、設計者:株式会社坂倉建築研究所、施工:フジタ・平岩 特別共同企業体、竣工:2004年3月)が「平成17年度優良木造施設の表彰※1」において『農林水産大臣賞』を受賞しました。

 所沢市では環境に対して先進的な取り組みがなされており、所沢市民体育館の施工においても、着工当初から坂倉建築研究所と建築、設備施工業者で「環境委員会」を組織し、シックハウス症候群の原因となる室内の揮発性有機化合物(VOC)のゼロ化に取り組みました。
 大空間を構成するトラス材として使用する木材においても、通常は集成材を用いますが、その製造過程でVOCを含む接着剤を使用するため、設計、施工の各段階における幾多の課題を克服して無垢材による構造を実現しました。
 具体的には、①圧縮力を木材に、引っ張り力をロッドに負担させる明快な構造計画、②木材の極めて高い加工精度と組立精度により木口同士の面タッチで直接軸力を伝達、③同一寸法同一形状のものが4本ずつしかない、8,700ピース余りの木材を組み立てる正確な工程管理、④全ピースの含水率、ヤング係数※2の記録を残し、高品質を確保――などを実施しました。
 これらの結果、「大量に埼玉県内産の杉無垢材を使用し、大規模空間(メインアリーナの67m)を確保した美しいラインの屋根構造を実現させている。集成材を使った従来の大規模木構造とは異なる新たな木材建築の技術とデザインを開発し、木材利用の可能性を拓いた」ことが高く評価され、『農林水産大臣賞』の受賞に至りました。

 なお、同体育館の仕上げ工事では、効率よく低VOC建材の選定を行える当社独自の「ディクリス セレクトシステム」を、株式会社坂倉建築研究所の協力を得てすべての内装仕上げ構成建材に適用した結果、厚生労働省指針物質すべての室内濃度が指針値を大幅に下回る好成績を収めました。
 当社は今後も、建設技術・環境技術の向上に努め、豊かな社会づくりに貢献していきます。
 

 

※1

優良木造施設の表彰:木材利用推進中央協議会が木材利用推進を図るため平成5年度から農林水産省の後援のもと実施しているもので、地域材の有効利用をしているなど、木材利用分野の拡大や特色ある木材利用に寄与する木造施設を設置した施主・設計者・施工者を表彰することにより、木材利用の推進に資するものです。

※2

ヤング係数:応力とひずみの比。木材強度と高い相関関係にあります。


メインアリーナのトラス材接合部納まり(下弦材)

 

所沢市民体育館 メインアリーナ

写真提供:株式会社坂倉建築研究所
撮影:小林研二

 

この件に関するお問い合わせ
株式会社 フジタ
広報部
Tel.03-3402-1911
Fax.03-3796-2346
e-mail.info@fujita.co.jp

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