
フジタホーム > インフォメーション > ニュース > 一般建材を用いた電波吸収体を壁面の一部に使用して無線LANの通信速度を40%向上
発行日:2004年1月27日
株式会社フジタ(本社:東京都渋谷区、社長:原田敬三)は、橋本修教授(青山学院大学 理工学部 電気電子工学科)の協力を得て、一般の内装用建材を積層した電波吸収体を内装壁に使用し、室内での無線LAN通信の40%速度向上に成功し、実用上非常に有効であることを確認しました。 近年、価格低下や利便性により、無線LANがオフィスはもとより家庭にも普及しています。その一方で、電波の室外漏洩や別のネットワークへの混信、あるいは室内反射電波の影響※1等による通信速度低下などの問題が顕在化してきています。電波漏洩を防ぐには部屋の遮蔽が必要ですが、金属で部屋を覆うだけの対策では電波の反射が増え、通信速度が大幅に低下してしまうため、同時に電波を吸収する処置が必要で、安価で施工性のよい電波吸収体の開発が望まれていました。 当社は、無線LANで使用する2つの周波数帯(2.5GHz帯、5.2GHz帯)を同時に吸収する、一般建材(繊維強化セメント板、珪酸カルシウム板、石膏ボードなど)で空気層を挟む三層電波吸収体を、2003年8月に開発しています。その効果を実際の使用環境で検証し、有効に機能することを確認する目的で、このたび当社技術センター(神奈川県厚木市)にオフィス空間を模擬したモデルルーム(寸法4.5m×6.2m×CH2.7m)を設置して、通信速度を測定する実験を行いました。 この三層電波吸収体は一般建材を用いるので、低コストで施工時に特殊な加工が不要、などのメリットがあります。今後はオフィス、マンションの新築に加え、リニューアル、リフォームや、需要拡大が予想されるホットスポット※2などにも積極的に提案していく予定です。 |
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モデルルームに使用した内装材料の組合せと測定結果
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| ※1: | 室内反射電波の影響:マルチパス(壁や天井、什器などの反射により複数の経路から電波を受信する現象)やフェージング(本来の電波と反射波とがぶつかり合って、強め合うところと打ち消し合うところができてしまう現象)等が挙げられる |
| ※2: | ホットスポット:街や駅構内などで無線LANを使える場所 |
| ※3: | 実験に用いた三層電波吸収体:2.5GHzにおける吸収性能は15.6dB(下図参照) |
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