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汚染土壌中のカドミウムを高濃度に蓄積する植物を発見

 株式会社フジタ(本社:東京都渋谷区、社長:原田敬三)は独立行政法人農業工学研究所(茨城県つくば市、理事長:佐藤 寛)、竹中千里教授(名古屋大学大学院 生命農学研究科)と共同で、アブラナ科ヤマハタザオ属の植物である「ハクサンハタザオ」に、土壌中に含まれる重金属の「カドミウム」を極めて高濃度に蓄積する能力があることを発見しました。(特許出願中)

 天然の鉱物中に存在する重金属元素のカドミウムは、メッキ、塗料、充電式電池などの材料として広く使われています。
 これまで、カドミウム汚染土壌の浄化手法としては、一般的に不溶化処理や掘削して最終処分場へ処分、あるいは土壌洗浄等が実施されています。しかし、広域にわたる汚染土壌を浄化する場合、これらの方法は短期間で処理できるメリットはあるものの、処理コストが高いことやエネルギー消費量が大きいことから、低コストで省エネルギー型の浄化手法が求められていました。
 植物による浄化(ファイトレメディエーション)技術を積極的に展開している当社は、農業工学研究所と共同で、全国の土壌中カドミウム濃度が高い地域の植物百数十種を探索した結果、「ハクサンハタザオ」にカドミウムを極めて高濃度に蓄積する能力があることを発見しました。カドミウムを吸収する植物としてカラシナなどが知られていますが、「ハクサンハタザオ」はさらに高濃度に蓄積することを確認したもので、以下の特徴が挙げられます。

高レベルのカドミウム蓄積能力……「カドミウム高濃度蓄積植物」の基準(植物体乾燥重量1kg当り100mg)の、10~20倍の蓄積能力がある

幅広い汚染レベルに対応可能……比較的低レベルの汚染土(土壌中のカドミウム濃度が5~10ppm)でも、能力を発揮する

国内のほぼ全域で適用可能……ほぼ全国に分布しており、国内の広い地域で適用が可能

人や周辺環境への影響が極めて少ない……外来種でないため在来種の生態系への影響が小さく、またキレート剤等の溶出促進剤を必要としないため、浄化処理中の高度管理の必要がない

 今後は、本発見を植物による汚染土壌の浄化(ファイトレメディエーション)技術へ発展すべく調査研究を精力的に継続するとともに、大量栽培技術を確立して供給体制を構築し、2005年度中の実用化、全国規模での実施体制の確立を目指します。

ハクサンハタザオ Arabis gemmifera(アブラナ科ヤマハタザオ属):北海道(西南部)・本州・四国・九州に分布する。(出典:標準原色図鑑全集9 植物Ⅰ 大井次三郎著 保育社より)


ハクサンハタザオ(当社技術センターにて)

 

 関連のプレスリリース
 2003年09月17日 シダによる砒素汚染土壌浄化技術の実施権を取得
 2002年02月20日 植物浄化技術の米国企業と提携

この件に関するお問い合わせ
株式会社 フジタ
広報部
Tel.03-3402-1911
Fax.03-3796-2346
e-mail.info@fujita.co.jp

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