
フジタホーム > インフォメーション > ニュース > 汚染土壌の植物による浄化(ファイトレメディエーション)事業を強化シダによる砒素汚染土壌浄化技術の実施権を取得
発行日:2003年9月17日
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株式会社フジタ(本社:東京都渋谷区、社長:原田敬三)は、「モエジマシダ※1植物を用いて砒素汚染土壌を浄化する技術」(以下、本浄化技術)の日本国内における実施権を、米国エーデンスペースシステムズ社(以下、エ社)より9月15日付けで取得しました。今後、本浄化技術による工事受注を中心に、植物の販売、コンサルティングならびに再実施権供与の事業を国内で展開することとしました。 汚染土壌・地下水の浄化に関する国内市場規模は13兆円※2と推定されています。汚染物質の種類は揮発性有機化合物(VOCs)と重金属類に大別できます。重金属類のうち、砒素は防腐剤、農薬として広く使用されたことや、自然界にもともと存在することなどより、環境基準値を超過することが多い元素とされています。これまで、砒素汚染土壌の浄化手法として、一般的に不溶化処理や掘削後最終処分場への処分、土壌洗浄等が実施されています。これらの方法は、短期間で処理できるメリットはありますが、処理コストが高いことやエネルギー消費量が大きいことから、低コストで省エネルギー型の浄化手法が求められていました。 一方、モエジマシダには砒素を高レベルで蓄積する能力のあることが、米国フロリダ大学のMa博士により2001年に報告されました※3。当社は、いち早くこの植物を入手して、国内の各種汚染土壌での評価試験を実施し、高い浄化能力を確認しました。
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| 本浄化技術の特長は以下の通りです。 | |
| ① | 高レベルの砒素蓄積能力……植物体乾燥重量1kg当り20gを超える砒素を蓄積することができます。 |
| ② | 高いバイオマス生産能力……1年間で2kg/m2を超えるバイオマス(植物体)の生産能力を持つことから、高い浄化能力が発揮できます。 |
| ③ | メンテナンスが容易……モエジマシダは多年生の植物なので、一度植え込んだ株は、浄化完了まで利用可能です。汚染物質を蓄積した葉を、年に数回刈り取ります。 |
| ④ | 幅広い汚染レベルに対応可能……環境基準値をわずかに超過した低レベルの汚染から、環境基準値の数百倍の高レベル汚染まで対応可能です。 |
| ⑤ | 廃棄物量の減量化……土壌中の汚染物質を、植物体中に数百~数千倍に濃縮できるので、場外に搬出する廃棄物量を極端に減量化できます。 |
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本浄化技術による浄化期間は、土壌の汚染状況によって異なります。半年から5年ほどを想定した場合の処理コストは、掘削土を場外搬出して中間処理した後、最終処分する場合の1/3程度(トータルコストは1~2万円/m3)になるものと試算しています。 今後は、植物による浄化技術を、すでに実用化している「地下水揚水エキスパートシステム」や「好アルカリ性微生物を利用した石油汚染土壌の浄化技術」とともに、低コスト、省エネルギーの「環境にやさしい土壌・地下水浄化技術」として幅広く展開していきます。 なお、本浄化技術に関わる浄化工事、コンサルティング業務ならびに再実施権の供与は当社が行い、植物の販売は関連会社の株式会社高環境エンジニアリングが行います。
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| 【エーデンスペースシステムズ社】 | |
| 社名: | EDENSPACE SYSTEMS CORPORATION |
| 本社所在地: | バージニア州ダラス市 |
| 社長兼CEO: | Bruce W. Ferguson |
| 設立: | 1998年12月ファイトテク社(Phytotech Inc. 1993年設立)を買収して設立 |
| 資本金: | US$313,635(約3670万円) |
| 主要特許: | シダ・ヒマワリ・マスタード等による土壌・地下水浄化に関する特許12件 |
| 主要プロジェクト: | ダイムラークライスラー社デトロイト工場における鉛浄化、コネチカット州工場における鉛浄化、メリーランド州米軍基地におけるウラニウム浄化、米軍基地におけるタングステン浄化、ノースカロライナ州における砒素浄化等、米国内事例多数 米国外では、ウクライナ・チェルノブイリ原子力発電所におけるストロンチウム、セシウム浄化 |
| ※1 | モエジマシダ(Pteris vittata、イノモトソウ科イノモトソウ属)はアジア、米国等世界各地に分布。日本では鹿児島県、大分県、和歌山県等に自生。名称は桜島に近い燃島(もえじま)に因む。 |
| ※2 | 社団法人土壌環境センターによる試算。 |
| ※3 | 2001年2月のネーチャーに掲載され全世界の植物学者、植物栄養学者の注目を集めた。 |
国内における実証試験
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