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3世代永住型の超高層住宅を実現するフジタコンポジットタワー(FCOT)構法を開発

  株式会社フジタ(本社:東京都渋谷区、社長 原田敬三)は、大都市圏において快適な都市空間を提供するツールの一つとして、耐久性に富み、更新性に優れ、自由設計に対応した、鉄筋コンクリート造60階建て・高さ200mクラスの都市型超高層住宅を建設する「フジタコンポジットタワー(FCOT)構法※1」を開発しました。

 近年、都心部での企業保有地の大量放出などにより、良質で安価な超高層住宅の供給が続いています。一方需要面では、熟年層は安全性と永住性、若年層は利便性を求め、都心生活への回帰現象が生じており、今後とも都心部における超高層住宅の需要は増加する見込みです。
 このような背景のもと、当社は、数多くの実績をもつ都市再生分野をさらに強化する目的で、「長寿命」、「構造安全性」、「更新性」を主たる開発目標とした、都市型の3世代永住型超高層住宅の建設技術「FCOT構法」を開発しました。
 今後、FCOT構法を積極的に提案、適用するとともに、将来的には住宅とホテル・事務所・病院などの複数の用途を併せ持つ施設にも本構法を提案してまいります。

 

《FCOT構法の特長》
  ―― フレキシビリティに富み長寿命化を図った3世代永住型超高層住宅 ――

1.フレキシビリティ
 住戸内に柱・梁のない空間を実現するとともに、設備の共用立て配管スペースを住戸外に設けるなどにより、フレキシブルな居住空間を確保し、発注者・顧客のニーズに応じた自由なプランニングを可能とします。また、ライフスタイルの変化に応じ、内部間仕切りの変更や設備の更新が容易に行えます。

2.長寿命
 超高強度コンクリートなどの採用による高耐久な構造躯体(S:スケルトン)と更新が容易に行える内装・設備(I:インフィル)により建物の長寿命化を図っています。

 

《FCOT構法の概要》

1.連結制振システム
 地震、風等の外乱に対する安全性、居住性、機能性を向上するための、以下の架構構成からなる合理的なシステムです。

外周住戸部分:RCダブルチューブ架構※2で構築され、外周と内周のチューブを梁型のないフラットスラブでつなぎます。固有周期※3は比較的長くなります。

中央コア部分:RC耐力壁で構築されます。固有周期は①に比べ相対的に短くなります。

制振ダンパー:オイルダンパーなどで上記①と②を連結します。

 連結制振システムは、振動特性が異なる「外周住戸部分」と「中央コア部分」との相互干渉効果と、「制振ダンパー」による大きなエネルギー吸収効果が生じ、建物全体の揺れを低減させるとともに、構造安全性を高めます。風による比較的小さな揺れから大地震時の大きな揺れまで、その効果は有効に発揮されます。そのため、居住者の不安感が改善されるとともに、構造躯体は損傷を被らない※4ので建物の機能保持が容易となり、ライフサイクルコスト(LCC)を低減することが可能です。

2.設計・施工技術
 高さ200m級の鉄筋コンクリート造を実現するため、柱に設計基準強度120N/mm2の超高強度コンクリートの他、主筋およびせん断補強筋には高強度鉄筋を採用しました。これら高強度材料の採用にあたっては、構造性能実験の実施とデータの取得を行うとともに、実大柱のコンクリート充填施工実験による品質確認を実施しています。
 施工計画にあたっては、主要な構造体である柱、梁をプレキャスト部材にて構成することにより高品質を確保します。躯体工程は1フロア当り5日での構築を基本とし、全体工期は60階建ての標準的な住宅で30~32カ月程度を想定しています。

3.躯体コストを10%削減
 60階建てクラスの超高層住宅において一般的な充填型鋼管コンクリート造(柱:CFT、梁:鉄骨コンクリート)と比較した場合、躯体コストの10%程度が削減可能(当社比)となります。

※1

FCOT構法:Fujita Composite Tower System

※2

RCダブルチューブ架構:鉄筋コンクリート造で、高層建築の外周面と内周面を構造体に利用して、2つの筒型の殻として扱う構造。

※3

固有周期:建物などが自由に揺れているとき、1往復して元の位置に戻るまでに要する時間。通常、60階建てクラスでは4~6秒程度。

※4

通常の耐震構造は柱、梁等のフレームにより地震のエネルギーを吸収しますが、本構法では制振ダンパーが大きなエネルギー吸収をするため、大地震時にもフレームの損傷はほとんどありません。

 完成予想図(例)

 連結制振システム

この件に関するお問い合わせ
株式会社 フジタ
広報部
Tel.03-3402-1911
Fax.03-3796-2346
e-mail.info@fujita.co.jp

本ページに記載している内容は発表日現在のものです。
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