
フジタホーム > インフォメーション > ニュース > 「CUW工法重ね壁法・合成壁法」の建築技術性能証明の取得新しい知見による仮設山留め壁を地下外壁に本体利用
発行日:2003年1月14日
CUW工法共同開発研究会
CUW工法共同開発研究会は、「山留め壁の応力材と後打ち鉄筋コンクリート造壁を構造的に一体化させた壁体工法(CUW工法)」に関して、「CUW工法設計施工指針に基づいて設計・施工される合成構造壁が、土圧および水圧などの側圧による長期荷重に対して、壁体として要求される構造性能を十分有していると判断される」として(財)日本建築総合試験所の建築技術性能証明を取得しました(性能証明第02-13号)。 <CUW工法共同開発研究会の構成> 在来工法は、仮設の山留め壁とは別に本体の地下壁を構築し、山留め壁芯材(H形鋼、I形鋼)は掘削時の仮設材としてのみ利用され、躯体完成後は埋設・残置され回収されることはほとんどありません。近年、資源の有効利用等の観点からこの山留め芯材の本体利用の試みが行われています。しかし、その方法は山留め壁芯材(応力材)と掘削後に構築する後打ちRC壁とが離間しないで、両者が一体となって外力に抵抗する設計方法(合成壁法)であるため、両者の接合には多数のスタッドコネクタを必要とし、施工性や工期に多くの課題がありました。また、水圧や土圧の一部が長期的にはRC地下外壁に直接作用する場合が考えられます。その場合は、両者を一体化するスタッドコネクタには、せん断力(境界面をずれさせようとする力)と引張力(境界面を引き剥がそうとする力)とが同時に作用しますが、これらに関する構造性能についての知見はなく、設計上考慮されていませんでした。そこで、CUW工法共同開発研究会では、構造実験として山留め応力材とRC地下外壁とをスタッドコネクタにより接合した合成壁に対し、RC地下外壁に直接外力を加えてスタッドコネクタにせん断力と引張力を同時に作用させる実験を行い、この場合には合成壁部材としての耐力を有していないという問題点を明らかにしました。 |
<CUW工法の特徴> |
|
| ・ | 新しい知見に基づく設計法の考え方による地下壁体の構築 |
| ・ | 高い安全性と耐久性 |
| ・ | 地盤条件や施工条件に合った壁体構造を選択可能 |
| ・ | 独立擁壁への適用も可能 |
| ・ | 親杭横矢板壁工法にも適用 |
| ・ | コンクリートの設計基準強度18~60
N/mm2に適用可能 |
| ・ | 共同開発会社設計以外の設計物件にも本工法の適用可能 |
<地下施設の需要増加と今後の展開> |
【付録:技術用語の説明】 |
|
| ※ | CUW(Composite Underground Wall)工法:安藤建設、佐藤工業、住友建設、西松建設、ハザマ、フジタ、三井建設が共同開発した新発想の地下外壁構築工法。CUW壁体の設計法には「重ね壁法」と「合成壁法」の2種類を準備している。この2種類の工法の開発により、建物の構造や敷地の立地条件及び地盤条件はもとより、山留め壁応力材であるH形鋼等の大きさ、施工ピッチ、工事費等を考慮して、「重ね壁法」か「合成壁法」かいずれかを合理的に選択することが可能です。 |
| ※ | 重ね壁工法:土水圧等の荷重状況により、山留め壁応力材と後打ち鉄筋コンクリート壁とが離間する場合は、接合部材(スタッドコネクタ等)を主に引張部材として使用し、H形鋼等と後打ち鉄筋コンクリート壁の各々が独立して曲げ部材として抵抗する場合の工法。スタッド本数の少量化により施工の合理化を目指す場合や、山留め壁が完全止水でない場合に主に用いる。なお本工法は、現在特許出願中であり、技術的な詳細は日本建築学会技術報告集(2002年12月)に掲載された。 |
| ※ | 合成壁工法:土水圧等の荷重状況により、山留め壁応力材と後打ち鉄筋コンクリート壁とが離間しない場合は、接合部材(スタッドコネクタ等)を主にせん断部材として使用し、H形鋼等と後打ち鉄筋コンクリート壁の両者が一体となって曲げ部材として抵抗する場合の工法。主に山留め壁の止水性が期待でき、壁厚の薄肉化を図る場合に用い、H形鋼と鉄筋コンクリート構造等の地下外壁とを構造的に一体化させる工法である。 |
| CUW工法の概要 |
本ページに記載している内容は発表日現在のものです。
現時点で変更になっている場合がございますので、あらかじめご了承ください。