
フジタホーム > インフォメーション > ニュース > 工事に伴う二次渋滞を大幅に緩和する立体交差の急速施工「FERO工法」を開発
発行日:2002年12月24日
株式会社フジタ(本社:東京都渋谷区、社長 原田敬三)は、都市部の交通渋滞解消を図る上で有効な手段となる交差点の立体交差化を、短期間で実現する「FERO(フェロー)工法」※1を開発しました。これは、狭い作業空間で杭基礎構築が可能な高耐力マイクロパイル工法※2や、現地での作業を大幅に減らすことができるプレキャスト工法※3などの当社の保有する技術を用いた、盛土によるアプローチ部(スロープ部)を短期間で構築する工法です。橋梁区間には景観に優れた充腹式アーチ構造※4を採用することも可能です。 近年、都市部の交通渋滞は慢性化し、経済活動に深刻な損失をもたらすことが指摘されています。平成13年度国土交通白書では、全国で発生する渋滞損失は年間12兆円、国民一人当たり約9万5千円にのぼると試算されています。また、加速、減速の頻繁な交差点では、窒素酸化物(NOX)や粒子状物質(PM)などの発生が集中し、大気汚染や地球温暖化対策の観点からも、全国の都市部で抱える緊急課題であることは間違いありません。
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| 《「FERO工法」の特長》 | |
| 1. | 立体交差のアプローチ部は、従来工法の場合、高架区間が長いため工期を要します。本工法では全面的に盛土区間とし、急速施工を実現します。 |
| 2. | 狭い作業空間で杭基礎工事が可能な高耐力マイクロパイル工法の採用により作業占有領域がわずかで済み、通行止めによる二次渋滞を大幅に緩和できます。 |
| 3. | 基礎梁、橋脚、擁壁や高欄などへの徹底したプレキャスト工法の採用により、路上工事期間が短縮し、作業占有領域の縮小や工期短縮が図れます。また意匠性に富んだデザインが可能です。 |
| 4. | 橋梁区間には、景観、周辺環境、ライフサイクルコストに配慮した充腹式アーチ構造も可能です。 |
| 《「FERO工法」の施工手順》 | |
| 1. | 高耐力マイクロパイル工法により杭基礎を施工します。 |
| 2. | アプローチ部の施工と並行して橋梁区間の下部工、上部工を施工します。 |
| 3. | アプローチ部で基礎梁、擁壁等のプレキャスト部材を組立てます。 |
| 4. | 盛土部を施工します。盛土材としては、軽量盛土材の使用も有効です。 |
| 5. | 走行路面を舗装します。充腹式アーチ構造の場合は継ぎ目のない舗装ができます。 |
今後は、「FERO工法」を都市再生事業に積極的に提案し、交通渋滞の解消、周辺環境の改善に貢献していきます。
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| ※1:FERO工法:Fujita's Environmentally-friendly "Rapid-build Overpass system"の略 |
| ※2:高耐力マイクロパイル工法
(High capacity Micro Piles) 直径300㎜以下の小口径杭で、高耐力・高支持力を可能にした杭です。施工は小型のボーリングマシンを用いるので、狭い場所や高さに制限のある場所での施工に適しています。そのため、現地での占有面積もわずかで済み、道路の一部を交通規制するだけで施工が可能となります。 |
| ※3:プレキャスト工法 工場で生産したコンクリート部材を、現地に搬入して組み立てるコンクリート構造物の構築工法です。高度に品質管理された工場製品は耐久性に優れ、複雑な模様も容易に形成することができるため、意匠性に優れた構造物の構築が可能です。 |
| ※4:充腹式アーチ構造 優美でリズム感のある空間を創造することができる充腹式アーチ橋は、アーチ部と側壁に囲まれた部分に土を盛り立てることを特徴とする橋梁形式です。この構造では、従来の桁式構造で用いられる伸縮装置が不要となるので、段差による騒音の発生がなくなり、走行性も良くなります。盛土材には、軽量盛土や発泡スチロールといった軽量の材料を使用することで荷重の低減および工期短縮が図れます。 |
| ■「FERO工法」による立体交差完成イメージ図 |
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