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国内最大級の大規模建物移動工事の実施(建物重量18,000トン、移動距離105メートル)

  株式会社フジタ(本社:東京都渋谷区、社長:原田敬三)は、東京都調布市にて施工中の「JUKI本社ビル移転工事」において、大規模建物の移動を浮揚移転工法(曳家-ひきや)で実施しています。

 本工事はJUKI株式会社敷地内で総重量約18,000トン、延床面積約8,400m2の大規模な建物をホストコンピュータを稼動させたまま、約105メートル移動させる工事で、国内最大級の浮揚移転工法になります。また、その移動期間中建物の性能を保持することが要求され、綿密な施工計画と高度な管理技術を要します。
 当社はこの難度の高い移動工事を遂行するため、各工程において以下のような検討や管理を行なっています。

 

《 移動工事の主な工程と検討・管理概要 》

 ①

施工計画
建物の移動路の強度を確保するため、支持地盤までの約35,000mの土を掘削しますが、従前の施工方法では掘削土の仮置き場が不足するため、約15,000mを場外処分し、移動完了後に場外より埋め戻し土を搬入する予定でした。しかし、コストおよび工期がかさばり、また土の搬出・搬入での環境負荷も大きいという難点がありました。そこで、当社の得意とするVE(価値工学)を実施した結果、移動先の耐圧版を事前に構築し、その場所を掘削土の仮置き場として利用することで、場外搬出をゼロとすることができました。これにより土の搬出入に要する大型ダンプ約5,000台分の環境負荷の軽減を図りました。

 ②

新設耐圧版構築、移動路コンクリート打設
本建物と同等クラスの建物を支える地盤強度は30~40tf/m程度ですが、移動路においては移動装置にかかる荷重を支えるための地盤強度を100tf/mと設定しています。この地盤の強度を確保するため、移動路の地盤調査を行なった後、地盤改良、移動路コンクリート打設等を行なっています。

 ③

既存基礎下のコンクリート解体、移動装置設置
全重量18,000トンの既存建物は直接基礎構造となっており、さらにラップルコンクリート(無筋コンクリート)で支持地盤へ荷重を伝えています。
工事では、まず柱下のラップルコンクリートを解体し、レールと移動装置をセットします。そして移動装置に組み込まれたジャッキで建物を支えるための荷重(1柱あたり246~1,132トン)をかけます。次いで残りのラップルコンクリートを解体します。

 ④

建物移動
移動工事では推進ジャッキのコントロールと変位の計測・管理が重要なポイントとなります。
各移動装置に取付けた推進ジャッキは100トンの油圧ジャッキ3台を1組とし、1mm/秒の速度で一斉に押し出します。この時、建物のレベル、建物の倒れ、移動距離および移動方向の管理が重要で、あらかじめ構造解析で検討した許容変位以内であることを確認しながらジャッキコントロールを行ないます。
また、計測データは携帯電話を利用し、作業所の管理センターのコンピュータに適宜送信します。全体的な精度管理が行なわれると同時に、このデータおよびデジタル画像は母店の技術部(東京都渋谷区)で常時モニターされ、緻密な管理が行なわれています。

 ⑤

元の耐圧版解体、埋め戻し
移動工事と並行して、元の耐圧版と建物が通過した移動路部の解体を行ない、移動先の耐圧版上に仮置きした掘削土から順次埋め戻しに使用していきます。

 ⑥

建物定着工事
所定位置まで移動後、ラップルコンクリートを打設します。

  当社は免震レトロフィットをはじめとして数々のレトロフィット工事、リニューアル工事を手がけていますが、今回の技術を建物移動工事のみならず、今後需要増大が見込まれる建物の免震化工事、耐震補強工事などへ積極的に提案してまいります。

 なお、本工事は本年5月に受注し、これまで移動工事のための準備を行ってきました。
 11月末より本格的に建物の移動を開始し12月末に終了しますが、建物の移動完了後、周辺整備等を行ない、工事全体は来春完了の予定です。

※ 移動路の支持地盤はGL-4.0m前後、掘削面積は65m×135m=8,775m

【工事概要】
1.発 注 者 : JUKI株式会社 (本社:東京都調布市、社長:中村 和之)
2.設 計  : 当社
3.工事場所 : 東京都調布市国領町8-2-1
4.工事内容 : 既存建物移転
        ・鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造、地上6階
        ・建築面積 1,593m、延床面積 8,480m
5.工 期  : 2002年5月~2003年5月

この件に関するお問い合わせ
株式会社 フジタ
広報部
Tel.03-3402-1911
Fax.03-3796-2346
e-mail.info@fujita.co.jp

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現時点で変更になっている場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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