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発行日:1998年9月30日
RCラーメン構造の新型PCa工法
鉄筋コンクリート構造の工業化工法「FRPC-Ⅱ工法」設計・施工指針に関して
財団法人日本建築センターの一般評価取得
株式会社フジタ(本社:東京都渋谷区、社長:藤田一憲)は、1984年に我が国で初めて(財)日本建築センターの一般評価を取得した、鉄筋コンクリート(RC)ラーメン構造の工業化工法「FRPC工法」(Fujita Reinforced Frame-Precast Concrete)を改良し、「FRPC-Ⅱ工法」設計・施工指針として(財)日本建築センターの一般評価を再取得(BCJ-C2139:平成10年5月20日)しました。
「FRPC工法」は、柱・大梁・小梁・床板などの構造部材を工場で生産し、現場で順次組み立てていく工法で、一般評価の取得以来、大型ショッピングセンター、学校、病院、工場、倉庫など適用した建物は65件を超え、またその総床面積は120万m2を超える実績を持っています。
この度の改良点は、従来のプレキャスト(PCa)構造の耐震設計法が現場打ちRC造に対して、さらに耐震安全余裕度を付加して設計しなければならなかったのに対して、PCa接合部の性能を確保すれば、現場打ちRC造の設計法と全く同様に設計でき、また当社独自の構造ディテールを有していることにあります。
今回の一般評価を取得した設計上の主な特長は、次の通りです。
・ 31mまでの高さの建物を建設することが出来ます。
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在来工法で設計されたものを構造部材の断面をほとんど変えることなく、容易に本工法に変更することが出来ます。
・ PCa梁下端主筋の手前定着工法の適用が出来ます。
・ 柱、梁等のPCa部材に比較的高強度なコンクリートを使用し、梁上部、柱梁接合部や床スラブ等の後打ちコンクリート部は普通強度コンクリートを用いた設計も出来ます。
・ 部材端部がガセットプレート形式のPCa小梁に関し、ガセットプレートに直接バーリング加工を施すことによって、そのシヤキーとしての従来の頭付きスタッドを無くすことが可能です(日本コンクリート工業株式会社(本社:東京都港区、社長:松原範幸)と共同開発)
・ 当社の設計・施工だけでなく、他社設計事務所でも本設計指針に基づく設計が可能です。
手前定着工法は、「FRPC-Ⅱ工法」の要素技術で、当社独自の工法で、梁の下端主筋を柱中心線より手前で曲げ上げ、周りをリング状のスパイラル筋で拘束し、柱と梁を一体化するものです。梁主筋が柱中心線より短くなると、定着力の規定値に満たなくなるという点をスパイラル筋で拘束することで解決しました。これにより、接合部内の配筋が単純化され、以下の利点があります。
① 4方向の各PCa梁が接合部内で交差しないので、梁の組立順序に制約がなくなり、作業性が大幅に向上します。
② 梁の種類が半減し型枠断面が統一され、PCa梁の工場製作が大変楽になります。
③ 向かい合った梁主筋が櫛歯状に交差しなくなるため、コンクリートが鉄筋の間を通り易くなり、品質が向上し、施工スピードもアップします。
④ 梁の幅や高さに無駄がなくなり、梁の大きさが縮小し、建物の使用空間の拡大が可能となります。
また、PCa部材は、工場では普通強度並のコストで製作できる高強度コンクリートを使用し、現場での後打ちコンクリートは普通強度コンクリートを用いることにより、合理的な設計を実現することができます。以上より、本工法は、従来のFRPC工法に比べてさらに約10%の省力化とコストダウンを実現することができます。今後、ショッピングセンターをはじめ様々な用途の建物への普及と適用範囲の拡大を図っていく予定です。

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