株式会社フジタ(本社:東京都渋谷区、社長:藤田一憲)は、超高層ビルや
スレンダーなビルの強風や地震などによる横揺れを大幅に軽減し、居住性を
向上させる制振装置を三菱製鋼株式会社(本社:東京都中央区、社長:市川誠)
と共同で開発し、東北一の高層ビル「仙台アエル」(仮称:仙台駅北部第一南地区再開発ビル)
に設置しました。
この建物は地上33階建て、高さ145.5mの東北地方で一番の超高層オフィスビルですが、
仙台地方には、北、西北、南西方向から吹く風が多いため、これらの風によって建物に
大きな揺れが発生することが予測されました。そのため、日常の風や、年に数回発生するような
強風時においても、オフィスとしての快適な居住性を確保するために、制振装置を設置しました。
今回設置した装置は、チューンドマスダンパといわれるもので、おもり(マス)が建物の
揺れと同じ周期に同調(チューン)して動くことにより建物の振動エネルギーを吸収して揺れを
低減させるものです。
チューンドマスダンパーの制振効果は、おもりの重量が重いほど、また各部位の摩擦抵抗の大きさ
が小さいほど制振効果が発揮されます。設置した装置は、振動低減効果を最大限に発揮するように
設計しており、おもり重量は100トンとしています。なおかつおもりの支持機構として、摩擦抵
抗の少ない多段積層ゴムを使用することによって、摩擦抵抗0.5/1000という小さい値を実現し、人
間が感じることができないような非常に小さな揺れからおもりが振動し始め、大きな制振効果を発
揮します。さらに建物の揺れの周期に精密、かつ容易に同調できるように多段積層ゴムに加え、引
張りコイルばねを併用しています。
この建物では最上階屋内の2基設置しており、1基の装置受領は120トン(おもり重量は100トンで、
2基合計で建物重量の約0.7%に相当)、外形寸法は6.7m×7.2m×3.35mです。
制振目標は、チューンドマスダンパを設置しない場合に比べて、強風時(設計仕様で1年で1回発
生する風22.8m/s、5年で1回発生する風28.3m/s)の揺れを約1/2以下にすることで、事務所の標準
的な居住性能(日本建築学会の定めた居住性能ランクⅡ)を満足することとしました。また、日常の
風では、ほとんどの人が揺れを感じない程度になっています。
また、当社ではハイブリッド型マスダンパ『G・LAPUTA(グラピタ)』*1の建物への適用も既
に行っており、居住性向上を目的とした制振装置として、建物形状や用途の
種類および目標レベルに合わせて最適な装置の提案を行っていきます。
*1 ハイブリッド型マスダンパ『G・LAPUTA(グラピタ)』
平成5年に実用化。おもりとコイルばね、減衰装置(ダンパ)からなる
パッシブタイプに、おもりを動かすACサーボモーターを組み合わせた
制振装置、ならびにこれをコントロールする制御装置を組み合わせたもの。

仙台アエルの全景
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チューンドマスダンパ装置
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【「三菱製鋼株式会社」の概要】
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本 社:
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東京都中央区晴海3-2-22 TEL 03-3536-3111
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社 長:
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市川 誠
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資 本 金:
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72億円
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業務内容:
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鉄鋼、ばね及び振動防止装置等のばね応用品並びに制振材料、磁性材料等の製造・販売
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【「(仮称)仙台駅北部第一南地区再開発ビル新築工事」工事の概要】
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施工場所:
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仙台市青葉区中央1丁目地内
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施 行 者:
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仙台市
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設計監理:
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仙台市都市整備局都市開発部都市開発課、岡設計仙台
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工 期:
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1995年(平成7年)3月17日~1998年(平成10年)3月19日
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工事内容:
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鉄骨鉄筋コンクリート造
敷地面積6,591.05m2 建築面積5,119.50m2
延床面積73,131.40m2建物高さ145.50m
階数 地上33階(塔屋2階含む)、地下3階
用途 複合施設(店舗、事務所(8-30F)、公益的施設、駐車場)
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