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クロスオーバー搬送クレーンシステム「どこでも君」の開発・実用化について

株式会社フジタ(本社:東京都渋谷区、社長:藤田一憲)は、吉永機械株式会社(本社:東京都墨田区、社長:池永憲明)と共同で、逆打ち工法における資材の搬送作業を大幅に合理化する搬送クレーンシステム「どこでも君」を開発し、今年8月、新横浜作業所で実用化しました。
逆打ち工法は、地下構造物の施工に際して、地上階が同時に施工でき、地上スペースの有効利用が可能な事から、工事期間が短縮される可能性があるなどのメリットがある工法です。しかし、資材の搬送作業は地上のわずかな開口部を通して行い、そのうえ地下の狭い空間では動線の確保が難しい事から、大型機械を使用できませんでした。そのため、人力作業に寄るところが多く、効率化をはかる必要がありました。 「どこでも君」はこれらの問題を解決するために開発したもので、今回は土木工事における国内最大級の適用事例となります。

システムの構成は、複数の天井クレーンとホイストクレーン、これらを操作する無線機とレールから成っています。レールは、横方向には複数の横行レールと、縦方向には中央部と両端部に走行レールがあり、資材を必要とする全作業範囲をカバーしています。
ホイストクレーンは資材を吊り、各レールを走行して所定の位置まで運びます。天井クレーンは、走行レールと一体化しており、ホイストクレーンを各横行レールへ運ぶトラバーサの役目を果たします。
搬送は、開口部から下ろされた資材を作業員が天井クレーンのホイストに吊るし、縦方向に移動します。天井クレーンが横行レールの位置まで移動すると、自動的にホイストクレーンに連結されます。ホイストクレーンは吊り直しをせずに指定の横行レールに乗り移って横方向に移動します。この様に縦横に移動しながら、目的地までスピーディーに搬送を行います。これらの作業は、オペレータが安全通路から吊り荷、周囲の状態を確認しながら無線で操作します。また複数のホイストクレーンの採用により効率的な搬送が可能となり、さらに行きと帰りの道順を変えた循環ルートの計画も可能です。今回は、100m×50mの構内に天井クレーン3台、ホイストクレーン4台が設置されており、端から端まで最大でも約5分で資材を運びます。クレーンは、重さ約2t、長さ約7~8mの物までの搬送が可能です。
「どこでも君」の使用により、鉄骨梁・鉄筋・型枠等の資材運搬に関して作業員の負担が軽くなりました。また、作業の進捗状況を見ながら、下で作業をしていない経路を選んで搬送できるので、安全性が確保できます。これにより、約25%生産性の向上が実現しました。
今後フジタでは他作業所への導入を図るとともに、小型ゼネレータ搭載による無給電方式の採用も検討しています。

<「どこでも君」の特長>
・荷の吊り直しをせずに、走行、横行レールを乗り移り目的地まで資材を搬送できる。
・ 複数のホイストが水平面を自由に往来し、効率的な稼働をするホイストローテーションが組める。
・ 水平搬送の接続、解除は自動で行い、安全確保のため機械的な連結ロックを開閉する。
・ 作業所の規模・構造などに合わせて、制御・操作方式を選択できる。
・ 汎用ホイストの使用で経済的なメリットが大きい。

<仕様>
構 成
天井クレーン、ホイストクレーン、走行レール、横行レール、無線機
最大荷重 2t
揚 程 12m
搬送速度 走行21 m/min
横行21 m/min
巻上8.4m/min
操作方法 自動/手動切り替え、インバータ制御
小電力タイプ無線操作、制御装置
安全装置 走行自動位置決め装置
レール連結装置
連結部自動開閉ストッパー
過荷重警報、過巻上防止装置他
給 電 絶縁トロリー式
【「吉永機械株式会社」の概要】
本 社:墨田区緑4丁目4番3号 TEL:03-3634-5651
社 長:池永 憲明
資 本 金:7,500万円
業務内容:クレーン、建設機械、各種産業用自動機械の設計・製作および販売
この件に関するお問い合わせ
株式会社 フジタ
広報部
Tel.03-3402-1911
Fax.03-3796-2346
e-mail.info@fujita.co.jp

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