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発行日:1997年7月10日
設置が容易で誤差が少ない
廃棄物最終処分場の「遮水機能監視システム」を開発・販売
株式会社フジタ
タツタ電線株式会社
株式会社フジタ(本社:東京都渋谷区、社長:藤田一憲)とタツタ電線株式会社(本社:大阪府東大阪市、社長:平山英男)は共同で、廃棄物最終処分場の「遮水機能監視システム」を開発、実用化し、本年7月より販売を開始します。
今回開発したシステムは、電気抵抗線を用いて設備配管の水漏れを検知するシステムの原理を利用して、最終処分場のような面的な施設の遮水機能を監視するシステムに適用したものです。
廃棄物最終処分場の底部や斜面などは通常、遮水シートを2層敷設します。さらにそれを保護するため、2層の遮水シートの間と上下に3層のフエルト層を入れます。こうして合計5層をつくります。(図1参照)
このシステムでは、3層のフエルト層の中に、上と下の層には一定の電流を流す電気導線、真ん中の層にはセンサーの役目をする電気抵抗線を敷設します。遮水シートが正常に機能している場合は、真ん中の電気抵抗線には電流が流れません。遮水シートに不具合が生じた場合、その箇所を通じて真ん中の電気抵抗線に電流が流れはじめます。その際の電圧の変化により、遮水シートで不具合が生じた位置を確認することができます。
また、このシステムは、離れたところにある管理事務所へのデータ伝送や、管理事務所でのパソコン上での表示並びに計測管理としても対応可能です。
<システムの原理>
1. 10m間隔で敷設した上部シート用電気導線及び下部シート用電気導線に、定電流源から微少電流を流します。
2. 遮水シートが正常に機能している場合は、真ん中の電気抵抗線には電流が流れません。不具合があった場合、その箇所を通じて、上部シート用電気導線または下部シート用電気導線から真ん中にある電気抵抗線に電流が流れはじめます。
3. 測定回路で、電気抵抗線に発生した電圧の変化を測定し、不具合のあった箇所を検知します。上か下かどちらのシートかまで確認できます。
縦方向の位置は、電圧の変化を測定回路からの距離で検知し、横方向は隣合った電気抵抗線の電圧の
変化から測定します。(必要に応じ、常時監視する事もスポットで監視する事もできます。)
<システムの構成>
1.上部シート用電気導線、電気抵抗線、下部シート用電気導線
2.定電流源
3.電流測定回路
4.電流測定用コンピュータ
<システムの特長>
1.単純な構成になっているので、敷設が簡単であり、コストが安い。
2.不具合の生じた位置を直接検知する方式なので、位置誤差が少ない。
開発にあたって、システムの信頼性と実用性の確認を行うため、今年3月埼玉県秩父郡荒川村の土木造成作業所内において公開実験を行いました。実験により、位置の誤差が最大でも60cmという性能の結果が得られ、また電気回路の安定性も確認されています。
このシステムは、フジタおよびタツタ電線が製造・販売の実施権を許諾している 株式会社高環境エンジニアリングより販売致します。販売価格は、1,200~1,400円/m2程度(監視システムのみ)を予定しています。

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