
フジタホーム > インフォメーション > ニュース > 鉄道高架橋の施工を省力化 <br>近年の床版形式に適した支保工を開発、他社へも公開へ
発行日:2010年07月21日
株式会社フジタ
エスアールジータカミヤ株式会社
ヒロセ株式会社
株式会社フジタ(本社:東京都渋谷区、社長:上田卓司)、エスアールジータカミヤ株式会社(本社:大阪市、社長:髙宮一雅)、ヒロセ株式会社(東京本社:東京都江東区、社長:廣瀬太一)は、鉄道高架橋に近年採用されている、底面がフラットな鉄筋コンクリート製床版(床版フラットタイプ※1)の施工に適した支保工「FSHサポートシステム※2」(愛称:ささえっち工法※3)を開発しました。(特許出願済)
ささえっち工法は、組み立て部材数を減らし、機械化施工を多く取り入れることにより、労務の省力化、工程短縮など、施工面で多くのメリットが得られ、さらに橋面施工高さの精度向上も期待できる支保工です。
フジタおよび仮設機材レンタル会社のエスアールジータカミヤ、重仮設資材リース会社のヒロセの3社は協力して、今後建設工事が本格化する鉄道高架橋の施工各社に、本工法の採用を働きかけていきます。

FSHサポートシステム(ささえっち工法)のイメージ図
《開発の背景》
鉄道高架橋は、近年、合理的な新構造形式が考案され、建設工事が本格化する地域では、床版フラットタイプが多く採用される見込みです。また、工事は各地区で一斉に始まるため、労務事情が悪化することが懸念されます。
高架橋の施工手順は、まず鉄筋コンクリート(RC)造の地中梁、次いで柱を造ります。その後、床版の施工を行いますが、この工程での労務や工期が大きな割合を占めます。そこで3社は、床版フラットタイプの省力化、工程短縮等を目的とした施工法のVE検討を行い、本工法を開発しました。
《FSHサポートシステム「ささえっち工法」の概要》
床版を支える支柱材を、RC柱を囲うように地中梁の上に組み立てた上に、解体用ジャッキ等を配置して高さ調整を行います。同様に組み立てた隣の支柱材等との間にH鋼材を渡し、その上に直接、床版用型枠を設置します。
これにより、支保工を組む作業が大幅に減少し、機械化施工が推進でき、以下に記す主なメリットが得られます。
・組み立て部材数が少なく、型枠工事も容易となり、労務を35%省力化
・作業の機械化が進み、工程を35%短縮
・支保工費、床版型枠費ともにコスト縮減でき、支保工関連工事費を15%縮減
(上記3点の数値は、支保工高さ8m、橋長50m、5径間で試算した場合)
・支保工沈下がほとんど無く、橋面高さの施工精度が良くなり品質向上
・床版施工中に桁下空間の有効利用が可能

ささえっち工法の概要
《本工法のオプション2タイプを用意》
本工法には、組立・解体方法それぞれにオプションを用意しています。
組み立て時のオプションタイプ①は、支保工となる支柱材の組み立てをRC柱構築前に先行し、柱構築用の足場として兼用する工法です。
解体時のオプションタイプ②は、先に支柱材を解体し、その後でH鋼材や床版型枠等を一括して真下に降ろし、地上で解体する工法です。(特許出願済)
タイプ①と②は同時に採用することができます。
《従来の施工法》
従来工法は、床版の全面を枠組式支保工※4で支持するものです。枠組式支保工は多数の部材を手作業で組み立てるため、省力化、工程短縮に課題があります。また、支保工の荷重を地盤で受けるため、十分な埋め戻し、締め固め、不陸整正、さらには敷き鉄板等による沈下対策を行いますが、橋面仕上がり高さの精度に影響するため、沈下量予測が施工管理上重要となっています。

従来工法の概要
《今後の展開》
ささえっち工法は、高架橋の床版フラットタイプを施工する各社にとって、労務事情の悪化が懸念される状況下で非常にメリットが得られる工法です。そのため3社は協力して、本工法の採用を各社に働きかけていきます。
※1 床版フラットタイプ:梁が床版上に凸状に配置された、近年鉄道高架橋で採用されている新しい構造形式。従来は床版下に梁を配置。
※2 FSHサポートシステム:Flat Slab H-steel Support System の略。詳細は参考資料参照。
※3 ささえっち工法:型枠をH鋼で支えることからのネーミング。
※4 枠組式支保工:外部足場に使用する建枠等の部材を用いた支保工。
参考資料(パンフレット)
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