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FUJITA DaiwaHouse Group

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覆工コンクリートの合理化施工へ多機能セントル採用 -計測システムを一体化、最適養生実現-

 株式会社フジタ(本社:東京都渋谷区、社長:上田卓司)は、鹿児島県発注の道路トンネル工事(丸木崎トンネル)において、計測システムを型枠に組み込んだ「多機能セントルシステム」を導入して試験施工を行いました。鹿児島県南薩地域振興局と共同で実施した本試験施工は、鹿児島県の道路トンネル工事では初の取り組みであり、覆工コンクリートの品質や耐久性の向上をめざすとともに、覆工作業における今まで以上の合理的で経済的な次世代型の施工システムの構築を目的としたものです。

 これまでにフジタでは、覆工コンクリートの施工時における不具合を未然に防ぐために様々な計測システムの開発を行ってきました。「多機能セントルシステム」は、これらの計測システムを、FRPセントル型枠に一体型のシステムとして機能するように改良したものです。コンクリートの打設管理から脱型前後の覆工コンクリートの最適な養生を自動的に制御することを特徴としています。本試験施工により、覆工コンクリートの次世代型の合理的な施工システムとして今後の展開が期待できます。

 具体的には、①FRPセントル(エムケーエンジニアリング社製)に以下のシステムやセンサー(②~④)をセントルと一体で機能して打設管理を行えるように組み込み、⑤~⑥をシステム化して養生管理を行いました。図1にシステムの全体図を示し、図2にセントルに設置した覆工ウォッチャー(写真1)および温度ウォッチャー(写真2)の概念図を示します。
 
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図1 システムの全体配置図


【丸木崎トンネル工事概要】
工事名称 道路整備(交付金)工事(丸木崎トンネル)
工事場所 鹿児島県南さつま市坊津町泊
発 注 者 鹿児島県南薩地域振興局建設部
施 工 者 フジタ・吉留建設・村上建設特定建設工事共同企業体
工  期 2011年12月21日~2013年6月12日
工事概要 工事延長L=307.0m(トンネル延長L=307.0m、内空断面積A=47.3㎡)


 

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【補足説明】

 

 

①FRPセントル

鋼製セントルと比較して保温性に優れ、脱型時の圧縮強度が2割程度上昇する。

②電動配管切替装置

各打設箇所への配管を自動的に切替え、セントル下端から天端までスムーズなコンクリートの打設を行う。

③覆工ウォッチャー

覆工側壁、天端のコンクリートの打設状況を無線でモニタリングし、打ち継ぎ時間、打設速度、打設量などの管理を行う。

④温度ウォッチャー

1線多点式(1mごとに10点計測、センサー延長10m)の無線温度センサーであり、覆工上部から下部までの温度をモニタリングし、脱型時の強度管理や養生管理を行う。

⑤養生管理システム

温・湿度計と散水、保温装置がセットになった自動管理システムであり、脱型後のコンクリートの養生管理を行う。

⑥通風防止シート

海からの吹き上げによる強風や急激な温度変化による影響などを防止することにより、坑内環境を平準化し、覆工コンクリートの養生を行う。



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