
フジタホーム > フジタの100年>フジタのある街> 広島赤十字・原爆病院【広島】
広島赤十字・原爆病院の歩道に面した中庭に、モニュメントがあります。当社が1939年に施工し、原爆の爆風と熱波に耐えた数少ない建物である赤十字病院の外壁です。爆風で歪んだ窓枠、窓ガラスの破片が突き刺さった壁。生々しい原爆の生き証人は、広島市の被爆建物保存事業の第1号の指定を受けました。
壊滅的な状態になった中心部で、爆心地から1.6キロの赤十字病院は倒壊を免れました。広島の脆弱な砂地盤を考慮し、入念に基礎工事を行い、材料を吟味した結果でした。病院には被爆直後から治療を求める市民が殺到し、市街中心部に残った数少ない医療機関となりました。戦後初の当社の仕事は赤十字病院の復旧工事でした。援助依頼を受けて、社員総動員で懸命の復旧工事を始めました。
病院は戦後、原爆医療の中枢施設として重責を担ってきましたが、さすがに老朽化が激しく、1993年に解体され、当社により本館を建て直しました。建物内は自然光と緑をふんだんに取り入れた開閉式アトリウムロビーや色彩計画により、利用者の心にゆとりと安心感をもたらすように配慮されています。


原爆の悲惨さを風化させることなく、次の世代へ語りついでいく。
赤十字・原爆病院の「被爆遺産」はそんな役割を背負っています